かかりつけ薬剤師で年収10万アップ|A子の年収100万アップへの道
A子
26歳。社会人デビューから2年経ち、薬剤師業務にはある程度慣れてきた。奨学金返済を早く終えたく、年収アップに意欲的。
B美
31歳。管理薬剤師。自分と似た境遇のA子をかわいがっており、キャリアアップをサポートしようと思っている。
とある調剤薬局のお昼休み。ある程度業務に慣れてきた若手薬剤師A子は悩んでいた。そろそろ美容院に行きたい、けど新しい夏服を買っちゃったし……。我慢しなくてもいいようにするには、毎月の生活費に上乗せされる奨学金を早く返さなければ! 打ち出の小づちが欲しい!!いや、現実的に何か毎月の収入が上がる方法はないだろうか……。そうだ、 いつも小綺麗でおしゃれなB美先輩に相談してみよう!
「患者のため」が薬剤師の年収アップの近道
POINT まずは「かかりつけ薬剤師」を目指そう
かかりつけ薬剤師とは
かかりつけ薬剤師とは、厚生労働省が2015年に公表した「患者のための薬局ビジョン」のなかで、「地域包括ケアシステムの一翼を担い、薬に関して、いつでも気軽に相談できる」存在として定義されています。患者の一元的な服薬管理を担う人材として、注目されている存在です。かかりつけ薬剤師になるためには、以下の要件を満たす必要があります。
- 保険薬剤師として3年以上の薬局勤務経験
- かかりつけ薬剤師指導料を算定する薬局に週32時間以上勤務かつ1年以上在籍
- 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定薬剤師を取得
- 医療にかかわる地域活動の取り組みに参画
かかりつけ薬剤師になると年収アップにも
かかりつけ薬剤師になると「かかりつけ薬剤師指導料」「かかりつけ包括管理料」などを算定することができるようになります。これらは、より患者に寄り添ったサービスを提供している証として、通常の服薬指導よりも多くの点数が設けられています。
例)
- 患者が選択した「かかりつけ薬剤師」…かかりつけ薬剤師指導料:76点
- 「かかりつけ薬剤師」以外の薬剤師…薬剤服用歴管理指導料 57点(43点)
よって、かかりつけ薬剤師として働く薬剤師は、患者に質の高いサービスを提供し、薬局の売上貢献も果たせる人材として、待遇を上がる企業が多いのです。
金額は企業によってさまざまですが、概ね年収にして10万円ほどアップすることが多いようです。
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