妊娠検査などデリケートな内容にも親切丁寧に相談にのれるようにしたいですね!

第106回薬剤師国家試験(国試)は、改訂薬学教育モデルコア・カリキュラム(改訂コア・カリ)に準拠した「新出題基準」で行われた初の国試です。
国試には、その時代背景に合わせた問題が出題されます。そのため、既に薬剤師免許を取得し、現場で活躍している薬剤師の方々にも、改めて国試をみていただき「いまの時代に問われている知識や資質」を再確認していただければと思います。さらに、新人薬剤師を採用する会社・店舗の薬剤師の皆さんにも新人がどんな勉強をしていたのかを知ることで、コミュニケーションのきっかけ作りに役立てていただきたいと思います。
問題197
27歳既婚女性。生理が遅れているため、自宅近隣のドラッグストアで、妊娠検査薬※を購入した。自宅でこの検査薬の説明書どおりに採尿部に尿をかけて、規定の時間が経過したのち反応を観察した。
検査薬を購入した女性は、表示された検査結果をみて、判定窓の線が薄かったことから不安を感じて、購入したドラッグストアに行った。この女性に対する薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
※妊娠時にはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌されることが知られており、尿中のhCGをイムノクロマトグラフィーで検出する妊娠検査薬が市販されている。

- この女性の月経周期がこれまで順調であったかどうかを確認する。
- 各窓の線が明瞭ではないため、妊娠の可能性はないと説明する。
- 線の色の濃淡によらず、妊娠している可能性があるため、受診を勧める。
- 妊娠初期では、尿中のhCGが少なく陰性となることもあるため、さらに1ヶ月以上あけてからの再検査が必要であると説明する。
- 妊娠していると判断し、母子手帳の交付を申請するよう勧める。
解答
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