第2回 ずばり「薬剤交付後のフォロー」に加点。地域医療、対人業務へのシフトが鮮明に

連載第2回目は加算のポイントとなる2018年度調剤報酬改定点の対人業務に関して、一般社団法人 次世代薬局研究会2025代表の藤田道男氏に解説いただきます。
[目次]
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2018年度調剤報酬改定は、「地域医療への貢献」「対人業務の充実」「他職種との連携」を強調する内容となりました。地域包括ケアシステムへの薬局・薬剤師の関与、医薬分業を通じた薬物療法の適正化と医療安全の確保など、薬局・薬剤師が果たすべき本来の役割を明確にした点が特徴です。
16年度改定でもその方向は打ち出されていましたが、18年度改定でより鮮明になりました。薬局・薬剤師は今回の調剤報酬改定に込められた意図を理解し、調剤業務の質的な深化を図る必要があるでしょう。
16年度改定でもその方向は打ち出されていましたが、18年度改定でより鮮明になりました。薬局・薬剤師は今回の調剤報酬改定に込められた意図を理解し、調剤業務の質的な深化を図る必要があるでしょう。
地域支援体制加算では薬局に求められる機能を評価
従来の基準調剤加算を廃止して、「地域支援体制加算」を新設しました。関係者によると、基準調剤加算は薬局に焦点を当てた向けた印象が強かったことから、加算の目的を明確にするために「地域支援」の文言に変更したようです。
同加算は、「かかりつけ薬剤師による薬学的管理」、「あらゆる処方箋に対する調剤体制」、「安全性向上に資する事例の共有も含めた地域支援等への貢献」―などこれからの薬局に求められる機能を備えている薬局を評価するものです。点数も基準調剤加算の32点から35点にアップしており、外枠も含めマイナス改定となった調剤報酬改定にあって、同加算は薬局機能の充実だけでなく、収益上もポイントとなりそうです。
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同加算は、「かかりつけ薬剤師による薬学的管理」、「あらゆる処方箋に対する調剤体制」、「安全性向上に資する事例の共有も含めた地域支援等への貢献」―などこれからの薬局に求められる機能を備えている薬局を評価するものです。点数も基準調剤加算の32点から35点にアップしており、外枠も含めマイナス改定となった調剤報酬改定にあって、同加算は薬局機能の充実だけでなく、収益上もポイントとなりそうです。
表1 地域支援体制加算関係 施設基準
① | 地域医療に貢献する相当の実績(※基本料1の薬局は⑫を適用) 詳細は表2:基本料1以外の薬局が行う「地域医療に貢献する実績」を参照 |
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② | 患者ごとの薬歴管理と服薬指導 |
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③ | 患者の求めに応じた薬剤情報提供 |
④ | 一定時間以上の開局 |
⑤ | 十分な医薬品を備蓄 |
⑥ | 適切な薬学的管理、指導体制と在宅体制の情報提供 |
⑦ | 当該薬局又は他の薬局との連携による24時間調剤、在宅体制 |
⑧ | 在宅療養支援のための連携体制 |
⑨ | 他の保健医療サービス、福祉サービ |