第1回 リリカOD錠のジェネリック医薬品であるプレガバリンOD錠の味の違い
第1回 リリカOD錠のジェネリック医薬品であるプレガバリンOD錠の味見
第1回目の味見ということで、2020年12月に薬価収載される、リリカOD錠のジェネリック医薬品であるプレガバリンOD錠の味見を行いたいと思います。神経障害性疼痛や線維筋痛症による痛みの軽減に使われるプレガバリンはリリカOD錠やジェネリックであるプレガバリンOD錠の主成分です。原薬の苦味が強いプレガバリンですが、甘味料や風味を工夫することで各社どう飲みやすくアレンジしているか?楽しみな味見です。
リリカOD錠・プレガバリンOD錠の主成分プレガバリンとは?
リリカOD錠やプレガバリンOD錠の主成分であるプレガバリンは、神経障害性疼痛や線維筋痛症による痛みの軽減に用いられています。
人が感じる痛みは「神経の痛み」と「炎症の痛み」の2つに分けることができます。プレガバリンは神経が過剰に興奮することで発信される痛みの信号を抑えるため、「神経の痛み」に作用します。ピリッと電気が走るような痛みやジンジンとしびれるような痛み、ズキズキする痛みといった一般的な鎮痛薬が効きにくい場合に効果的です。
プレガバリンの服用方法・注意点
神経障害性疼痛の場合
初期用量として1日150mgを2回に分けて服用し、その後1週間以上かけて1日用量を300mgまで漸増します。1日最高用量は600mgを超えないこと。
線維筋痛症に伴う疼痛の場合
初期用量として1日150mgを2回に分けて服用し、その後1週間以上かけて1日用量を300mgまで漸増し、300〜450mgで維持します。1日最高用量は450mgを超えないこと。
いずれの場合も1日2回に分けて服用し、投与を中止する場合は少なくとも1週間以上かけて徐々に減量していくこととされています。
服用後にめまいやふらつき、眠気等の精神神経系症状があらわれることがあるため、自動車などの運転は控えましょう。また、高齢者や腎機能障害のある方、重度のうっ血性心不全の患者さん、血管浮腫の既往がある方は投与に注意が必要です。
4つの後発医薬品の味の違いとは?
今回は製剤見本の提供をいただいた“大原薬品工業(オーハラ)” “ニプロ” “東和薬品” “小林化工(KN)”の4製剤の味見をしたいと思います。PTPのデザインは各社若干の違いはあるものの、先発品と似た雰囲気のPTPシートとなっています。
プレガバリンといえば、先発品はファイザーのリリカです。カプセル剤は2010年、OD錠は2017年から販売されている疼痛治療剤です。整形外科での疼痛以外にも皮膚科での帯状疱疹後の疼痛にも処方されるようなお薬です。
先発医薬品とジェネリック医薬品は主成分が全く同じため、同様の効果が期待できます。ジェネリック医薬品のメリットはなんといっても価格の安さで、経済的負担を抑えながら同じ治療を受けることが可能です。
構造式(プレガバリン)
それでは早速味見をしていきましょう!