どこが飲みやすい?クラリスロマイシンDSの味見をしてみた
- 先発品であるクラリスDS10%と後発品であるクラリスロマイシンDSの3種類について、味の違いを説明
- 後発品の各社は苦味のマスキングを行なっている模様
薬の味を的確に説明できることは、薬剤師の服薬指導の幅を広げます。
この企画では、現役薬剤師のやくちちが薬を実際に味見して、レビューをします。今回取り上げるのは、抗生剤の中でも苦味が強いクラリスロマイシンDSです。メーカーごとにどのような差があるのでしょうか?
自ら味見をして感じたことを患者さんに上手に伝えましょう。
4つのクラリスロマイシンDSを味見
今回は抗生剤の中でも苦味が強いとされているクラリスロマイシンDSの味見を行いたいと思います。
構造式:クラリスロマイシン
先発品のクラリスDSに加えて沢井製薬、東和薬品、小林化工(MEEK)の4製剤を用意しました。次の項では、先発品であるクラリスDS10%と後発品であるクラリスロマイシンDSの3種類について、味の違いを説明していきたいと思います。
(左上:MEEK、右上:サワイ、左下:トーワ、右下:クラリス)
2020年にドラマ化されたアンサングシンデレラの第2話でもクラリスロマイシンDSの味や飲ませ方について触れたシーンが登場しています。
今回は1回に0.5gずつ、サワイ→クラリス(先発品)→トーワ→MEEKの順番で味見を行なっております。
それでは、味見を行なっていきましょう!
クラリスロマイシンDS10%小児用「サワイ」
まずは沢井製薬のクラリスロマイシンです。
“クラリスロマイシン=苦い”という思い込みもあって、やはり味見の中でも苦味を感じる薬の味見は緊張します。
口の中にドライシロップを含むと、粒子が細かいこともあってサラッと溶けていく感じがしました。
香り・味はストロベリー風味で、甘みは控えめなものの、苦味をほとんど感じません。
こんなにあっさりと飲めてしまうのだろうか?と困惑するくらい飲みやすい製剤でした。
後味の苦味もほとんど感じることはありませんでした。
上手に苦味をマスキングしていると思います。
甘味 :★★★☆☆
苦味の感じにくさ:★★★★☆
風味 :★★★☆☆
後味 :★★★★☆
服用感 :★★★★☆
クラリスDS10%小児用
2製品目は先発品のクラリスDSです。
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