『まとめ抗菌薬』の山口浩樹医師が解説!わかりやすい!抗菌薬の処方意図

更新日: 2025年9月4日 山口浩樹

薬剤師が知るべき抗菌薬「クリンダマイシン」の使い方

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「クリンダマイシン」は、グラム陽性球菌と偏性嫌気性菌に抗菌活性を示すリンコマイシン系の抗菌薬です。細菌のリボソーム50Sサブユニットに結合し、タンパク合成を阻害することで静菌的に作用します。そのユニークな特徴を理解し、日々の業務に活かしましょう。

本日の患者背景:転倒してケガをし、右膝に挫創がある高齢女性

78歳女性。既往歴に高血圧、糖尿病がある。

「βラクタム系抗菌薬でアナフィラキシーショックをおこした」というアレルギー歴あり。2日前に自宅で転倒し、右膝を受傷した。発熱はないが、創部から滲出液がでて痛みがあるため救急外来を受診した。

受診時、全身状態は良好で発熱や頻呼吸はない。右膝に挫創があり、止血されているが創周囲が軽度発赤し滲出液を認めた。

右膝関節の腫脹は認めない。創を洗浄消毒後、抗菌薬内服で外来加療する方針となった。

クイズ:どの抗菌薬を処方するのが正しい?

本日の患者さんに処方する抗菌薬として適切なものを、①~③から選んでください。

  • セファレキシン
  • クリンダマイシン
  • レボフロキサシン

山口医師が解説!挫創がある高齢女性になぜこの抗菌薬が処方された?

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山口浩樹
やまくちひろき

医師16年目。日本感染症学会専門医・指導医。鹿児島生協病院勤務。 フォロワー数2.1万人のXアカウント「新米ID」(@black_kghp)で感染症診療や研修医教育に関するまとめ情報を発信。著者『まとめ抗菌薬 表とリストで一覧・比較できる、特徴と使い方』(羊土社)がある。

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