『まとめ抗菌薬』の山口浩樹医師が解説!わかりやすい!抗菌薬の処方意図

更新日: 2026年1月20日 山口浩樹

インフル後の再発熱にどの抗菌薬を使う?MRSAを見抜く処方監査のコツ

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インフルエンザ後に続発する細菌性肺炎は、致命的な経過をとり得る疾患です。一般的な市中肺炎において黄色ブドウ球菌は頻度の高い原因菌ではありませんが、インフルエンザに続発する肺炎においては主要な原因菌であり、敗血症や壊死性肺炎といった重篤な合併症を引き起こすことが特徴です。本記事では、インフルエンザと細菌の共感染の病態をふまえ、抗MRSA薬の適正使用について解説します。

本日の患者背景:インフルエンザ陽性となり「オセルタミビル」内服で治療中の80代男性

82歳男性。脳梗塞後遺症があり施設入所中。

3ヵ月前に誤嚥性肺炎で入院され、セフトリアキソンで軽快した既往あり。当時の喀痰培養からMRSAが検出されていた。

来院4日前から38℃台の発熱あり、インフルエンザ迅速抗原検査が陽性となり、「オセルタミビル」内服で治療された。翌日には解熱したが、来院前日から再度38℃台の発熱があり、当院外来を受診した。

外来受診時38℃の発熱と頻呼吸があり、室内気でSpO2 90%と低下していた。右下肺野背側で湿性ラ音を聴取し、胸部X線・CT検査で右下葉に一部空洞を伴う浸潤影を認めた。

喀痰グラム染色で、好中球の貪食を伴う多数のクラスター形成性のグラム陽性球菌を認めた。その他の有意な細菌は認めなかった。

クイズ:グラム陽性球菌を認めた患者にどの抗菌薬を処方するのが正しい?

本日の患者さんに処方する抗菌薬として適切なものを、①~③から選んでください。

  • バンコマイシン
  • レボフロキサシン
  • セフトリアキソン

山口医師が処方意図を解説! なぜ、この抗菌薬が処方された?

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山口浩樹
やまくちひろき

医師16年目。日本感染症学会専門医・指導医。鹿児島生協病院勤務。 フォロワー数2.1万人のXアカウント「新米ID」(@black_kghp)で感染症診療や研修医教育に関するまとめ情報を発信。著者『まとめ抗菌薬 表とリストで一覧・比較できる、特徴と使い方』(羊土社)がある。

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