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更新日: 2017年11月6日 薬剤師コラム編集部

第5回 正しい洗顔方法とは?

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洗顔は毎日行う行為で生活から切り離せないものです。 しかし洗顔の仕方によっては肌の負担となり、肌荒れの原因になるということをご存知でしょうか? 秋冬は肌荒れが起こりやすい季節だからこそ洗顔方法にもいつも以上に気を付ける必要があります。 今回は正しい洗顔方法についてご紹介します。

何故洗顔を行う必要があるのか

まず、洗顔を行う理由についてご説明します。 洗顔は肌についたホコリや汗、酸化した皮脂などの汚れを落とすことを目的に行います。 これらの汚れを放置しておくと変質し刺激になったり、古い角質が溜まり肌のターンオーバーが乱れてしまいます。 ターンオーバーの乱れは肌荒れを引き起こす原因となるため、正しい洗顔を行うことが大切だと言われています。

正しい洗顔の回数とは

洗顔の回数は朝と夜の2回が基本です。 朝は洗顔料を使用せずぬるま湯ですすぐだけという方もいますが、夜の洗顔後はスキンケアを行う方がほとんどでしょう。 夜使用したスキンケア化粧品も時間が経てば酸化するので、酷い乾燥肌でない場合は朝も洗顔料を使用した方が良いでしょう。

洗顔を行う前のポイント

洗顔を行う前は下記3点がポイントです。


(1)手を清潔にするために手を洗う。

手は綺麗に見えても汚れているものです。洗顔前に洗うことで雑菌が顔に付かないようにするのが目的です。


(2)ぬるま湯で軽く顔を洗っておく。

洗顔前に予洗いすることで汚れを落としやすくするのが目的です。


(3)洗顔料をしっかり泡立てる。

洗顔料を泡立てることは洗顔を行う上で大変重要です。 洗顔料がしっかり泡立っていない場合や、ゴシゴシと力を入れて洗ってしまうと肌に摩擦が加わり傷めてしまう原因となります。 摩擦を最小限に留めるためには、弾力のある泡をクッションにしながら洗顔を行う必要があります。


洗い方のポイント

洗い方は下記3点がポイントです。


(1)Tゾーンから洗い始め、洗顔時間は1分以内。

皮脂の多いTゾーン(額から鼻の部分)から洗い始めることがポイントです。泡立てた弾力のある泡をクッションにして、なるべく指が肌に触れないように優しく洗うのがポイントです。Tゾーンの後はUゾーン(フェイスライン)、頬を洗っていきます。乾燥しやすい目元、口元はこすらずに泡を乗せるだけで十分です。 また、洗顔に時間をかけすぎると必要以上に皮脂を落としてしまうので洗顔時間は1分以内にしましょう。


(2)お湯の温度にも気を付ける。

お湯の温度は32度~36度程度のぬるま湯を使用します。 冷たい水の場合は肌の汚れや皮脂を落としきれず、熱いお湯の場合は必要な皮脂まで洗い流してしまうためぬるま湯が最適と言われています。


(3)しっかりすすぐ。

すすぎ残しがあると、洗顔料が肌の刺激となり肌荒れの原因になる恐れがあります。 最低でも20回以上はすすぎ肌に泡やヌルつきがないか確認しましょう。髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多い部分なので注意しましょう。


洗顔後のポイント

洗顔後は下記2点がポイントです。


(1)清潔なタオルで水分を取る

洗顔後は必ず清潔なタオルで水分を取りましょう。タオルは肌の摩擦になりやすいため、やさしく押さえるようにして肌についた水分を吸い取るのがポイントです。


(2)すぐに保湿する。

洗顔後は肌の水分が蒸発する際に角質層の水分が奪われるため肌が乾燥しやすい状態です。そのため、洗顔後はすぐに保湿を行うようにしましょう。


このように洗顔にもポイントがあります。 洗顔を行う上で覚えておいていただきたいのは、「擦りすぎないようにやさしく汚れを落とす」ことです。 洗顔料を上手く泡立てることが出来ない方や時間をかけたくない方は泡立てネットを利用すると泡立てが楽になるので利用しても良いでしょう。 正しい洗顔はスキンケアの基本とも言われているので是非覚えておいてくださいね。

プロフィール
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花田 真理(はなだ まり)

化粧品会社の総括販売責任者・商品開発、医薬品関連会社の管理薬剤師経験を持つ美容に特化した薬剤師。
結婚を機に独立し医師薬剤師共同開発ブランドを立ち上げ、自身のブランドとして「MarryMemory」、「Doctor&Pharma」を持つ。現在化粧品開発以外に雑誌・WEB等のコラム執筆や美容記事監修を多数務める他、薬剤師等の医療系専門職を集めた団体「MedyUpLife」の代表を務めている。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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