薬剤師を辞めたいと思ったことはある?
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調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
「職場に不満を感じていますか?」という問いに対し、半数以上の54%もの薬剤師が「たまに感じる」と回答。「常に感じている」の23%と合わせると、じつに7割以上の薬剤師が職場に不満を感じたことのある結果となりました。 「薬剤師を辞めたいと思ったことは?」という問いには「よくある」が14%、「たまにある」が32%とこちらも半数近くの薬剤師が辞めたいと思った経験があるようです。その理由を尋ねると、「上司との人間関係」が最も多く15%。続いて「同僚との人間関係」が13%と続きます。どちらも職場での人間関係が原因となって、薬剤師を辞めたいと思ってしまうようです。
Q: 職場に不満を感じますか
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ベン:
「あまり感じない」「まったく感じない」が24%と、職場に不満のない薬剤師の割合は4分の1くらいなんだな。
Q: 薬剤師を辞めたいと思ったことはありますか
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ゼン:
約半数の薬剤師は、一度は辞めたいと思ったことがあるみたいたぜ。長く続けていれば、そんな日もあるよね。
Q: 薬剤師を辞めたいと思う最も大きい理由はなんですか
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カン:
人間関係が原因となって、辞めたいと思う人が多いようね。ぎすぎすした人間関係は、お薬では治せないもの。
Q: 生まれ変わっても薬剤師になりますか
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ゼン:
おれっちは生まれ変わったら、ぜったい薬剤師になるぜ!
Q: その理由を教えてください
薬剤師になる派
感謝される、やりがいがある。
- 患者様に信頼され、感謝される喜びがあるから。
- 年齢に関係なく務めることができて、やりがいを感じることもできて誇りも持てるから。
- 他の仕事も考えても良いかもしれないが、やりがいを感じながら仕事をできたと思っており、薬剤師としてチャレンジできなかった分野にもチャレンジしてみたい。
- 定年まで無事に過ごすことができた。仕事のやりがいがあった。
社会や人に貢献できる喜び
- 社会 特に弱者に手を差し伸べることのできる職業と思うので。
- 薬剤師として生きることが自分の使命であり、最も愛する人生であるから。
- 薬の有効性と安全性の確保に関するキーパーソンとして社会貢献できるから。
- 薬剤師の職能と認知度、そして信頼をもっともっと得たいから。
家族の健康を守れる
- 医師、同僚、患者さんから聞いたことや学習して学んだことが自分や家族の健康に役立つから。
薬剤師にならない派
医師を目指す
- 医師になる。薬剤師では処方決定ができないので。
- できれば、病気を治すことに導ける医師になりたい。
- 今頃(50代)になって医師になりたかったと思うことがあるから。当時は薬学部1本で目指して第一志望の薬科大に入学して薬剤師になったのですが。
医療業界でのヒエラルキーが低い
- あまりにも裁量権がなく、また社会的評価もされない(給与も低い)のにどうして選ぶだろうか。
- 薬剤師には患者がついてこないから。医師や看護師には敵わないから。
- 「アンサング・シンデレラ」に象徴されるように、給与面、待遇など、社会的に、医師や看護師に比べて、評価が低く感じる。
- どれだけたくさん知識や情報収集して判断材料を増やしても、自分で治療方針を決定することができない。ヨーロッパの薬剤師のように薬物療法のスペシャリストとしての役割ならともかく、処方権を持たない日本の薬剤師にはなる意味がない。
- 一部の素晴らしい方を除き、一般的な日本の薬剤師では活躍の場が少ない。
化学者になりたかった
- 本当は化学者になりたかった。留年をしてしまったため、親に大学院にいきたいと言えなかった。既に実家には長男夫婦が帰ってきていたのだが、両親が地元の現病院に就くように言われ、負い目もあったのでろくすっぽ就職活動をすることもなく就職した。
もっと患者さんのそばで
- 病院薬剤師よりも、さらに患者に身近な存在の職種に就きたい
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ベン:
生まれ変わったら、医師を目指すという回答が最も多かったんだ。
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カン:
生まれ変わったら、医師を目指すという回答が最も多かったんだ。
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ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
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《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
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《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。