GO TOトラベル 薬剤師の利用状況は?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員へ、GO TOトラベルキャンペーンの利用状況についてのアンケートを行いました。キャンペーンを使った(使う予定)と回答した薬剤師は46%、使ってない(使う予定もない)と回答した薬剤師は52%でした。キャンペーンを利用する薬剤師へ行き先について聞くと、「感染拡大を意識して近隣に留める」との回答が最も多く35%でした。それに対して、「感染等は気にせず遠方へ行く」は12%という結果でした。
Q: GOTOトラベルキャンペーンを使いましたか?もしくは使う予定がありますか?
ベン:
ちょうど半々ぐらいの結果になったね。
Q: 行き先を教えてください。
カン:
感染防止に努める医療従事者としての配慮うかがえる結果ね。
Q: 目的を教えてください。
ゼン:
約半分の薬剤師は、GO TOトラベルキャンペーンを利用せず旅行していないようだぜ。
Q: メインとなる移動手段を教えてください。
ベン:
公共の交通機関の利用を控えるのは、感染リスクを抑えるためにも必要だね。
Q: 勤務先から旅行に関して制限の指示はありましたか?
ゼン:
明確に禁止はされてないけど、自分が感染者になってしまうリスクもあるし、行きづらさはあるぜ。
Q: GOTOトラベルキャンペーンへの期待や不安など、率直なご意見をお寄せください
旅行したいけど・・・
- 出かけたいけど、もし自分がなったら開局できなくなるかもと思うと、どこにも出かけられない。県内日帰りが精一杯。GO TOで来た人と接触し、感染リスクが上がるかと思うとそれすらも不安になります。じっとしてる方がバカを見る感じがしてくる。旅行したい。
- 行きたい気持ちはあるが、万が一、感染した場合、薬局を閉めたり自宅待機を強いられます。そのリスクを抑えるため、日頃より、自粛を継続しています。
- 利用したいと思うが、まとまった休みも取れないし、土日など混むのがわかっている日に出かけて何かあったらと思うと、結局は行けなさそう。ものすごく不公平感を感じる。
- これから冬になり風邪が流行る前に旅行を補助するべきでない。「行ったもん勝ち」「行かないと損」では馬鹿らしい。補助も全体の%の補助では、高級なホテルのみに人が集まるだけだと思います。
感染数の推移は?
- コロナ禍で苦しんでいる旅行関係者への支援となることは嬉しいが、ヒトの移動・交流が盛んになることによる感染拡大が危惧される。
- 「感染源になる」「感染する」どちらも心配ですが、出かけてもで出かけなくてもリスクは変わらないのではとも思います。出かけなくても普段からスーパー等買い物には行っていますし、仕事では感染のリスクもあるので。
医療人が感染した場合のリスク
- 医療機関に勤務する人間として、利用はやむを得ない場合に限られてしまうと思います。治療体制が整備されるなど落ち着くまで使う機会がない気がします。期間を延長してほしいと思います。
- 旅行先でいくら気をつけていても、近くの人の感染が判明した場合、感染源として疑われる可能性があるので、今は極力外に出ない。特に医療従事者として、人に感染させたら薬局の営業ができなくなるだけでなく風評被害が恐ろしい。
- 感染が制御できていない状況かつ医療人として感染した場合に、厳しい社会的制裁を受けるので旅行へ行く余裕などない。
いろいろと急ぎすぎな気が・・・
- 都内の感染状況をもっと注視すべき。とても軽率に旅行プランを練る気にはなれない。
- 経済浮揚策とは言え、既に海外との行き来も一部緩和されている。緩めたことによる感染への影響を十分分析し、正当な判断をもって進めてもらいたい。
- 「是非出かけて下さい」みたいな空気を作られてしまうと自粛して我慢してる方が肩身が辛いです。観光地を助ける政策と理解するが自粛解除からの出かけて下さい。とは極端だと感じた。
- 経済対策は理解できるが、GOTOトラベルやGOTOイート、GOTOイベント、中韓などの渡航中止解除、出張帰国者の14日間待機措置免除等々、急ぎすぎな気がする。きっと「患者を減らしていこう」という考えが内閣にはないのだろう。医療が崩壊しない程度の患者数を保って集団免疫をつけたり、かかりつけ医に新型コロナ患者の存在が当たり前となる日常を作らせようとしているとしか思えない。東京オリンピック開催に時間軸を合わせるとそのような流れになってしまうのだろうが、それなら東京オリンピックなど中止してしまえばよい。新型コロナ対策はもう少し慎重にすべきである。
- 悪意なき感染拡大には、規制を求めるべきではないかもしれないが、GOTOキャンペーンのように感染拡大を推進するような政策は悪手。
水面下で集団免疫の獲得推進を目論んでいるのかもしれないが、不要不急の外出等に国がお墨付きを出したようなものである。所管省庁の違いか、各省庁の感染制御に係る政策に齟齬を感じる。
ベン:
医療者として感染リスクを考えると、今回のキャンペーンの利用は踏みとどまる薬剤師が多くいるようだね。
ゼン:
本来なら、先生たちこそリフレッシュが必要だとおれっちは思うぜ。
カン:
これから寒くなるし、第3波が来ないか感染防止に十分に気をつけないとね。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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