薬剤師の転職とパラレルワーク

調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員へ、転職と副業についてのアンケートを行いました。転職したことはありますか?との質問に83%の薬剤師が「ある」と回答。転職方法についてお聞きすると、「知人紹介」と「自己応募」が同率で40%、続いて「転職サイト」が36%、「ハローワーク」が12%という結果でした。また、副業はしていますか?との質問に対して「はい」と回答した薬剤師は14%にとどまり、「いいえ」が86%と、まだ副業を実践している薬剤師はそこまで多くないことがわかりました。さらに、今後、副業をしたいですか?と訪ねると、「はい」が46%、「いいえ」が56%と、約半数の薬剤師が副業に関心を寄せている現状がわかりました。
Q: 転職したことはありますか?


ベン:
80%以上の薬剤師は転職経験があるんだね。
Q: どのように転職しましたか?


ゼン:
知人の紹介や自己応募が薬剤師の転職では多いんだぜ。
Q: 転職の失敗エピソードを教えてください
利益重視の現場
- 一度調剤薬局に転職しましたが、管理者に臨床経験がなく金儲けスタンスでした。大学院で臨床薬学専攻していたため、自分には調剤薬局は不向きだと自覚しました。
情報収集を怠った
- ハローワークの紹介で、頻回に求人が乗っている情報は避けたつもりだが、パートだからと安易に決めてしまった。初日、不満のおおい職員の一言で、失敗したと感じた。それ以降は、転職サイトを利用している。
- 経営が危ない個人薬局に就職してしまった。
- 就労条件をきちんと確認しなくて、残業の算定が1分単位ではなく15分単位であった。
- 様々な施設を持っている病院だったので、病院薬剤師としてのパート業務を期待して面接に行ったら、「老健施設」の管理薬剤師業務でした。
転職を焦ってしまった
- 転職サイトの方から、無理に転職を急がされた。
条件のみに釣られてしまった
- 給与や勤務時間、通勤距離だけで決めてしまい、人間関係を確認しなかった。
休憩も休日もなしだった
- 面接当日に「いつから来られる?引越しは嫁にやらせて、自分だけすぐに来て欲しい。」と言われ、そんなに必要としてくれるのかと感激していたら休みは取れない、休憩すら取れない職場だった。
知人の紹介があだとなり
- 知人紹介で転職したせいで、職場環境が悪かったのに、なかなか辞められなかった。

カン:
転職は、失敗するとすぐにリカバリーできないぶん、事前の情報収集がとても大事ね。
Q: 現在、副業はしてますか?


ベン:
副業をしている薬剤師は14%にとどまったよ。これからもっと増えていきそうだよね。