ポリファーマシー対策、進んでいる?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員へ、勤務先でポリファーマシー対策を実践していますか?とうかがったところ、「はい」29%、「いいえ(取り組みたいと思っている)」54%、「いいえ(取り組みたいと思っていない)」7%、「わからない」10%と回答。また、ポリファーマシー対策で重要な役割を果たすのは、どの職種だと考えますか?とうかがったところ、「病院薬剤師」58%、「病院医師」55%、「地域の調剤薬局」43%となりました。また厚労省が公表した「指針」の活用状況については、「たびたび参照し、院内のポリファーマシー対策に役立てている」のは、12%という結果でした。
お勤めの医療機関もしくはご自身が経営する医療機関でポリファーマシー対策を実践していますか。
ベン:
実践したいと思っている薬剤師が多いことがわかるね。
ポリファーマシー対策で重要な役割を果たすのは、以下のどの職種、どの立場だとお考えでしょうか
ゼン:
チームで連携するためには、薬剤師の役割が大切なんだぜ。
Q:厚労省が公表した「指針」について、 活用状況を教えてください
カン:
指針のことは知っているけれど、うまく活用できないみたいね。
Q:ポリファーマシー対策について、医療現場でどのように実践していけばうまく進むかや、現状でうまく進まない課題などについて、ご自由にご意見をお書きください
どのように実践していけば、対策が進むのか
- 病院勤務医師は、紹介元の地域開業医の処方見直しには消極的。そのため診療報酬などで加点される政策を導入してはどうか
- 病院での経営体制を変える必要がある
- 算定要件のカンファレンスの開催
- 一処方に使用できる医薬品の薬剤料に制限を設ける
- 医療関係者専門質問窓口が、各医療機関にあればよいと思う
- 患者と医師のコミュニケーション、信頼関係の構築
- 医療従事者と患者の間で意思疎通が図れていることが前提
- 薬剤師の知識とスキルの向上が必要
- 病棟薬剤師が主導となり、医師と協働すること
- 医師の理解とシステムの構築が重要
- 在宅の方が、介入しやすいのではないか
- 効果や有害事象の判断を適宜行い、必要性を評価して使用することが重要
- 病院薬剤師から「かかりつけ薬剤師」への連携が必須
- 患者の意識改革が先決だと思う
- 患者の同意の上での休薬は、積極的に進めるべきだと思う
- 全ての医療従事者と患者が取り組む必要がある
対策が進まない、現状の課題
- 病院ごとの連携がとれていない
- マイナンバーの健康保険証のデジタル化が進んでいない
- 医師へ指摘するのは厳しい
- 緊急時の処方が継続して見直されていない
ベン:
ポリファーマシー対策を実践するためには、他の医療従事者との連携が重要なんだね。
ゼン:
患者にも少しずつ理解してもらうことも必要だぜ。
カン:
対策を実践するためには、情報を共有することも大切になりそうね。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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