世代差を感じた出来事は?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
- ご自身より上の世代の医療者に対して、発言や言動に対する世代ギャップを感じたことがありますか?
- 上記について差し支えない範囲で、ギャップを感じた相手の大まかな年代と、その時のエピソードについて教えてください。
- ご自身より下の世代の医療者に対して、発言や言動に対する世代ギャップを感じたことはありますか?
- 上記について差し支えない範囲で、ギャップを感じた相手の大まかな年代と、その時のエピソードについて教えてください。
- ご自身の年代の医療者において、ほかの年代と比べて当てはまりそうな傾向があれば、お選びください。
- 上記のように感じられたエピソードがあれば教えてください。
- 医療業界において「無駄/必要ないのでは?」と思うような慣習・ルールはありますか。
- 差し支えない範囲でその内容を教えてください。
- まとめ
m3.com薬剤師会員へ、「自分より年齢が高い医療者に対して、発言や言動に対するジェネレーションギャップを感じたことがありますか?」と質問したところ「ある」69%、「ない」31%、と回答。また、自分よりも下世代の医療者についてのアンケート結果では「ある」75%と、自分よりも年下であるほどジェネレーションギャップを感じていることがわかりました。また、他の医療者に当てはまりそうな傾向についての質問では、「仕事に重きを置く人が多い」の回答は47%。さらに「医療業界において慣習やルールがありますか?」とうかがったところ、なんと「ある」が79%。必要ないのでは?と疑問をいたきながら仕事をしている現状がわかりました。
Q:ご自身より上の世代の医療者に対して、発言や言動に対する世代ギャップを感じたことがありますか?
ベン:
世代ギャップを感じながら、仕事をしている人が多いことがわかるね。
Q:上記について差し支えない範囲で、ギャップを感じた相手の大まかな年代と、その時のエピソードについて教えてください。(任意)
ギャップを感じた相手と、その時のエピソード
- 監査中に電話をしていた(20代)
- 薬品名を先発名で言われたとき(40代以上)
- 「先生」と呼び合っているのを聞いたとき(50代)
- すべて上司に従い、意見を合わせるのを知ったとき(60代)
- ジェネリックへの嫌悪感が強い傾向がある(60代)
- 時間を守らずに残業するなど、働き方の常識や認識に違いがある
- 大学の卒業年度によって、投薬に対する考え方の違いがわかったとき
- 日々医療が進歩しているため、勉強している人としない人の差が大きいこと
- 医師への情報提供に抵抗がある様子がみられたとき
- ITなどのシステムで、パソコンが使いこなせていないと感じたとき
- プライドが高いと感じたとき
- 会社の利益しか考えていないのを知ったとき
- 目上の人に対して、タメ口で話しているのを聞いたとき
- カラオケで昭和の歌謡曲を選んでいたとき
- 若いころは...という発言を聞いたとき
- 昭和のノリについていけない
Q:ご自身より下の世代の医療者に対して、発言や言動に対する世代ギャップを感じたことはありますか?
ゼン:
下の世代で感じるギャップの方が多いんだな。
Q:上記について差し支えない範囲で、ギャップを感じた相手の大まかな年代と、その時のエピソードについて教えてください。
発言や言動に対して、世代ギャップを感じたエピソード
- 職場の人手不足に関係なく、転職や退職を決めていく(20~30代)
- 朝礼や前残業の申請や仕事に対する取り組み方がことなる(20代前半)
- すぐにスマホで調べる(20代)
- 危険意識が低いと感じたとき(20代)
- プライベートが優先(20代)
- 自分の仕事以外は、関係ないというスタイル
- タメ口で自己主張が多く、協調性に乏しいと感じたとき(20代)
- 自分とは違う意見やアドバイスを受け付けず、自分が否定されたと思い態度が悪くなる
- 体験者の話より、書籍などの情報が正しいと思っている(20代)
- 日本語の使い方が気になる(20代)
- 残業なんかするんですか、と言われたとき(20代)
- 細かく指示を出さなければ、自発的に動かない(20代)
- 在宅に行くことを希望しない傾向がある(20代)
- 薬の正しい飲み方が大事で、その患者の事情が受け入れられないことがある(20~30代)
- 周囲がどんなに忙しくても、自身が割り当てられた業務が済めば帰る(30代)
- データを焼いといて!と言ったら、通じなかった(30代)
- 報告、連絡。相談ができない。電話もとれないことがある(30代)
- 勤務中にたまごっちをしているのを見たとき(30代)
- 言われていないので知りませんと言われたとき(1990年代)
- 転勤を断る(若者)
- テレビの話題の雑談をしているとき
- バスケ漫画といって、スラムダンクではなく、黒子のバスケと言われたとき
- 幸せの価値観や結婚に対する気持ちが昔と違うと感じたとき
- 定時を過ぎて一生懸命働くとか、自己学習に時間を割くとか、そういうのは昭和の化石なのでしょう
- 話が合わない
- 忠臣蔵を知らない
Q:ご自身の年代の医療者において、ほかの年代と比べて当てはまりそうな傾向があれば、お選びください。(複数選択/任意)
カン:
専門職として意識が高い人が多いのね。
Q:上記のように感じられたエピソードがあれば教えてください。(任意)
- 残業が多く減らすよう言われ上世代は指示をするだけで、同世代は業務量を減らすように交渉することになる。また部下に仕事の効率化を提案するが、自分はサービス残業をしている。そして下世代は、仕事が終わっていないのに残業できないので帰ってしまう。
- 日本の全盛期を経験してきたせいか、何を言っても知っている素振りで受け入れようとしない。
- 患者のために昼休みを削ったり、就業後に在宅訪問をしたり、全力で仕事に励み研修にも積極的な様子がある。また休みたいときは、しっかり休む
- 年齢を重ねることで柔軟に考える力が失われて、新しく何かをすることが億劫になっている。自分にやり慣れた方法で楽に行うことが習慣づいてしまい、熱意が冷め、自分に都合よく解釈して本来すべき業務を誰かに押し付けている。
- 患者に迷惑になっても、自己流を改めることが難しい
- ボトルの置き方や調剤台の拭き方ひとつに対してもこだわりがある
- 全体主義より個人主義が強まっていると感じる
- 体調がすぐれなくても、何とかして出勤しようとする
- 年齢を重ねると頑固になり、新しいことに馴染むのにも時間がかかる
Q:医療業界において「無駄/必要ないのでは?」と思うような慣習・ルールはありますか。
Q:差し支えない範囲でその内容を教えてください。(任意)
- 委員会が多すぎる
- 意味のない疑義照会(局方のメーカーの変更、錠剤の規格変更、分割調剤の可否、病院のミス、用法ぬけ、捺印もれ)
- 治験や教育の上下関係
- 疑義照会による残薬調整。医師側の聞き取りができていない。療養担当規則違反
- 添付文書は、すぐにゴミ箱行き
- 早くマイナンバーと保険証、疾病と併用薬を紐つけしてほしい
- 他業種とことなり、全てを管轄したい人が多い
- 先生呼びは不要だと思う
- 認定薬剤師を取得する際に集めるシールは、全てオンラインで済むようにしてほしい
- 調剤内視が細かい
- 医師を立てる風習
ベン:
世代ギャップを感じないという意見もあるはずだね。
ゼン:
今回は、みんなの感じている声をリアルに聞くことができたぜ。
カン:
どんな環境でもいろんな世代ギャップってありそうね。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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