メディアの医療情報、どう向き合う?

調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
- テレビで流れている医療に関する情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。
- 上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だったテレビの情報があれば教えてください。
- 雑誌で紹介されているような医療情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。
- 上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だった雑誌での情報があれば教えてください。
- インターネットで紹介されている医療情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。
- 上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だったインターネット上の情報があれば教えてください。
- 患者さんにも役立つ情報が多いと思うメディアがあれば、お選びください。
- もし、患者さんにおススメできると思う書籍や情報サイトがあれば、具体的に教えてください。
- テレビや雑誌等に登場する有識者のコメント内容の信ぴょう性の判断において、重要視するポイントがあればお選びください。
- 患者さんが健康や医療にまつわる情報と向き合う上での心構えやアドバイスがあれば、教えてください。
- まとめ
m3.com薬剤師会員へ、テレビで流れている医療情報について正しいまたは患者さんにとって有用なものであるか質問したところ「どちらとも言えない」37%、雑誌で紹介されているような医療情報については「どちらとも言えない」42%、インターネットで紹介されている医療情報に関しては「どちらとも言えない」47%と回答。また患者さんに役立つ情報が多いと思うメディアについては「医療機関からの情報」が71%でした。さらにテレビや雑誌等に登場する、有識者のコメント内容から信ぴょう性を判断する場合には「発言内容の根拠」と回答した方が84%となり、医療情報を重要視するポイントが分かりました。
テレビで流れている医療に関する情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。

上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だったテレビの情報があれば教えてください。(任意)
印象的だったテレビの情報
- 一部の情報をもとに、偏った報道が多い気がします
- 不安を募り、大事なメッセージが伝わっていないと思います
- 各メディアが独自の取材で発信しているため、統一性がなく分かりにくいことがあります
- 病院の逼迫した状況を重点的に報じていないと思います
- フェイクニュースが多い気がします
- マスコミ自体が社会や現場を混乱させていると思います
- 明らかに誤った情報、利己的で自己中心的な主張を含めて、誤解を生むような情報が流れていると思います
- 重症者が出ていることは事実ですが軽症者、無症状者が大多数いることもバランスよく伝えるべきではないかと考えます
- 感染者が増えているので、より一層の「不要不急の外出を控える」ことへの啓蒙は必要だと思います
- せめてスタンダードプリコーションくらいは当たり前として流してほしいです
- 変なバイアスがかかっていなければ良いと思います
- 基本的には正しい情報を発信しているのでいいと思います
- 非専門家、現場の知らない方の抽象的なコメントが多すぎます
- 医療サイドの意見は正しいと感じています
- メディアの情報というのは、何かしら操作されていると思います。誤情報のみとは言わないですが、本当に知りたいことは言わないのが日本のメディアなのではないでしょうか。
- メディアの広告が、誰なのかということを考えることが必要です
- 自分にとって、有用な情報が得られています
- バナナが良いと言えばバナナが消え、納豆が良いと言えば納豆が消えるのが現状です。わざわざ食事の偏りを推奨するような情報にうんざりします。
- このような症状があればこの疾患を疑え、という番組の存在は有用だと考えています
- 健康情報番組は、医師の話など信頼できる情報もありますが、有名人の実体験などは偏った内容もみられます
- 選択肢が「良いと悪い」の2択のみで批判的な報道を見ました。外出するときの注意点、手指消毒や洗浄ができないときは、消毒薬の使用推奨など衛生方法について提案し個人の意識を高めてほしいと思います

ベン:
医療従事者が発信している情報は、正しいと感じている人が多かったよ。
雑誌で紹介されているような医療情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。

上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だった雑誌での情報があれば教えてください。(任意)
印象的だった雑誌の情報
- 広告主が主体となっており、情報が偏っていると思います
- 不安を煽る内容のものが多く、本当に必要な情報が届いていないと感じます
- エビデンスの低い論文が多く見られています
- マスコミ自体が社会や現場を混乱させていると思います
- 非専門家からの情報が多いと感じます
- 雑誌をあまり見ていないので、分からないです
- 派手な見出しで煽っているため、患者が雑誌を読んで薬をためたいと言い出すことがあります
- 誇張しすぎていると思います
- 医療雑誌の内容を患者は理解できていないと思います
- いい情報は少なく情報量が多すぎるので、取捨選択が必要です
- 雑誌によると思います
- 「〇〇は危険」「医者は〇〇を飲まない」という記事ばかりで不安を煽っているため、これに対するフォローは必要だと思います
- 内容として正しい情報でなくても、不安に思い服用中止される患者さんがいるため、治療に影響を与えています。また症状悪化にもつながっていくと思います
- 全くの嘘はないと思いますが、正確とも言いきれないと考えます

ゼン:
情報量が多すぎて、正しい情報なのか分からないぜ。
インターネットで紹介されている医療情報について、正しい・患者さんにとって有用なものが多いとお考えですか。

上記のようにご回答いただいた理由や、実際に見た印象的だったインターネット上の情報があれば教えてください。(任意)
印象的だったインターネットの情報
- 医薬品医療機器等法(薬機法)に抵触していないとは言え、バナー広告に健康食品のCMで効果があると思わせるものが多いと感じます
- インターネットは間違った情報もあり、真偽を確かめないといけないものが多いです
- 一部の情報をもとに、偏った報道がされていると思います
- エビデンスに乏しい情報が過半数を占めているのではないかと思います
- m3や日経メディカルのように誰でもアクセスできる医療サイトは、ある程度質が担保されていると思います
- 素人が思いつきで書いたものが、散乱していると感じます
- メーカーや論文、添付文書など正確性のあるものから、単なる噂まであるので情報を得るサイト次第ではないかと思います
- テレビと比較すると、自分で情報を収集できるのが利点です
- 匿名のため、真実がどうかわからない情報が多く見られます
- 最近、医師などの医療従事者がTwitterやInstagramを通して正しい情報を発信しているのを見かけました
- 患者さんは、必ずしも正確に内容を理解することができていないと思います
- 情報量が多いので、一般人にはどれを選ぶべきなのか判断が難しい状況です
- クリニックや病院、メーカーなどのホームページは信頼できる情報が多いと思います
- 正しく有用な情報を選別できる判断力、情報収集力は必要です

カン:
SNSで、情報を見ている人もいるのね。
患者さんにも役立つ情報が多いと思うメディアがあれば、お選びください。
