この1年で収入に変化はあった?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
新型コロナウイルスの影響で患者さんの受診控えから減収となり、薬局では人件費の削減や加算の見直しなど何らかの対応策が求められているのではないでしょうか。そこでm3.com薬剤師会員へ、「この1年で収入に変化はあったのか」についてアンケートを実施しました。
m3.com薬剤師会員へ、新型コロナウイルス流行前と比較した収入の変化についてうかがうと「変わらない」53%で、半数以上の方が変わらないという結果でした。しかし、お金に対しての意識に関する変化については「変わった」38%と回答。コロナ禍の影響で、お金の使い方や価値観については、何らかの変化が見られたことが分かりました。また流行後の収入やお金に関する考え方など、皆さんから貴重な意見が寄せられています。
新型コロナウイルス流行前に比べて収入に変化はありましたか?
変化があったのはどれでしょうか?(複数選択可)
ベン:
収入に関して、どんな事情があるのか気になるところだね。
上の問いで「その他」を選んだ方は具体的に教えてください。
収入に変化があった理由
- コロナ感染で給与、ボーナス、各種手当の引き下げ
- 新規の雇用や退職に変化があった
- 従業員の給与を維持するために、役員報酬を下げた
- 投資などの株取引をしている
- 当直回数が増えた
- コロナによる多忙にて転職、副業を追加した
- 個人事業主になった
- コロナ特別慰労金
ゼン:
少しずつ働き方を考える必要がありそうだぜ。
お金の使い方に関して変化したものはありますか?(複数選択可)
上の問いで「その他」を選んだ方は具体的に教えてください。
お金への意識に対する変化
- 外食でお金を使わなくなった
- 趣味の活動や帰省、旅行などもできず使うお金が減った
- 株式での収益に期待しなくなった
- クレジットカードやペイペイの利用が増え、外食や買い物の仕方が変わった
上の問いの回答の中で、具体的に行動に移したことがあれば、教えてください。
日常生活の行動
- 外食をしない、本当に美味しいものしか食べに行かない
- お金を使おうと思うようになり、食材など高級なものを選ぶようになった
- 電子マネーを使用することが多く、利用する店舗も電子マネーを使えるところを選んでいる
- 旅行や外食など出歩かない
- 飲食店など減収となった業界に、テイクアウトなど積極的に使うようにしている
- 通販の利用度が高くなり、地域の小規模店も利用するようになった
- 外出を控える目的で、自炊生活をし節約を意識している
資産運用などの管理
- 円をドルに換えた
- クレジットで支払うことでポイントが貯まるので、なるべくクレジットで支払うようにしている
- つみたてNISAを始めた
- 資産運用の前に、自身の資産管理に留意した
- 副業を本気で考えた
- 株式投資など資産運用の勉強を始めた
- ふるさと納税による節税対策
- 少額しか寄附したことがなかったので、10万円の定額給付金を寄附した
- デジタル決済のアプリを導入
カン:
節約と資産運用がポイントのようね。
新型コロナウイルス流行後の収入やお金に関して思うことがあれば、教えてください。
コロナ禍による不安(体験談)
- コロナ対策で税金が増えることが心配
- 貧富の差がさらに顕著になった印象
- インフレが起こるのが心配
- 現在の収支に慣れてしまい、コロナ禍がある程度収束した際も貯金等が行えるか不安
- 地域で初めてコロナ患者が出た昨年に、風評被害で患者さんが来店しなくなり、シフトを減らされたことが一番つらかった
働き方と収入
- 世の中が完全に資本主義化しているので、個々が稼げるのはむしろ楽になったと思う。特に資産形成をするにあたり、投資をしているのは有利かなと。これからはお金に働いてもらう時代
- 副業も必要だと思う
- コロナ禍の中、病気が見つかり仕事を辞めたので、収入を得る先を探さないといけないが難しい。国指定難病なので、理解ある働き先はなかなかなく、どうなるかと考えると不安です。
- 危険手当もなく、なんの保障もない現実に気が付いた
- 年収500万程度で大きなことは言えないが、旅行や帰省、趣味も出来ないならお金も要らない
- 解雇されないように慎重に行動しようと思うようになった
- 収入が増えても使い道がなく、むしろ業務の増加による身体的、精神的な負担が大きい
- 医療従事者は経験年数を積んでもさほど収入は上がらないわりにはハードでリスクがある仕事
節約に関する考え方や世の中の動向
- 無駄遣いをできるだけ少なくし、文化や教養に使うようにしている
- 非接触決済が増えている
- 旅行などでお金を使いたいと思う
- 旅行などの余暇やエンタメに費やす分が減っても、マスクや消毒に加湿器等これまで購入しなかった分に費用が嵩み年収も減るばかりで先行きが厳しいと感じる
- 右肩下がりの業界で、維持・上昇させていくには効率的なお金の使い方が必要
- 流行後も倹約する
意見や要望
- 新規の開業者には厳しい持続化給付金の要件となっているため、考慮してほしい
- 育休明けの社員が保育園の休業にともない月5日ほど休むようになった。特別休暇のため欠勤にならず給与も補償されている。理解しているつもりだが、その分、明らかに他の社員へのしわ寄せがあるため、配慮や手当てがあっても良い
- 薬局で患者の現金を触るのは不潔なので、キャッスレス決済や自動精算機が更に浸透してほしい。対面で現金清算の必要性はない
- 協力金の支払いが、滞ったり、事業規模が加味されていないのでなんとかならないのかと思う
- 「保障」という公費の使い方に疑問がある。何から何まで公費(税金)を投入するのは理解に苦しむ
ベン:
必ずしも減収しているわけではなかったね。
ゼン:
お金の使い方の勉強になったぜ。
カン:
節約しながら、資産について考えるキッカケになったね。
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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