アストラゼネカ製ワクチンの接種許可は適切？
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員へ、アストラゼネカ製ワクチンの接種許可についてうかがったところ「適切な判断だと思う」55％と回答。またワクチン接種対象者の年齢に関する質問では「一定の年齢制限をかけて接種できるようにするべき」54％という結果となり、一定の年齢においてワクチン接種ができるようすべきと考えていることが分かりました。
さらに極めて稀な血栓症のリスクがあることを踏まえ、今後アストラゼネカ製のワクチン接種の動向について、さまざまな意見が寄せられています。
Q1：アストラゼネカ製ワクチンを接種対象にしたことは
ベン:
リスクよりメリットが大きいと考えている人が多かったね
Q2：アストラゼネカ製ワクチンは
ゼン:
接種許可すべきではないという意見もあるぜ
Q3：極めて稀とはいえ血栓症の懸念があるなかでの接種開始となりますが、ご意見をうかがえますでしょうか。
ワクチン接種が進む
- マスコミが危険性ばかり強調しなければ進む
- 打ちたくても打てない人にとって選択肢があるのはいいと思う
- 英国の状況をみていると一定の効果が得られているようなので、使用者を限定することでメリットがデメリットを上回ると思われ、血栓リスクの低いワクチンを若年層に回せることも期待できる
- ファイザー、モデルナのワクチンが危機的に足りなければアストラゼネカのワクチンの接種もありえるので、その時のために一応、注射できる体制にはしておくべき
ワクチン接種は進まない
- メディアの影響で敬遠されるのでは
- 若年層が今まで以上に敬遠すると思う
- 副作用なんてどんな薬にもあるのに騒いでしまったからスピードは遅くなるかもしれない
- 公費接種である限りは希望される方は少なく、進まないと思われる
- 極めて稀な血栓症の副作用が、あるだけなので自分が、接種しなければならないのなら接種します。ただ、医療従事者でない方々は、敬遠されるかも知れません
- 血栓症のリスクが100万人に1.5人程度だとしても、日本人の国民性を考えると避ける動きが広まりそう
その他の意見
- 国産ワクチンの承認待ち
- 血栓リスクかなり高いため使用を見送るべき
- 本来なら、なるべく打ちたくないが、ものが不足している以上、多くの人が接種するためには必要なのかとも思うが、血栓症を起こした場合どう保障してくれるのだろうか
- ワクチンの流通にも不安が残る。男性限定にしても問題ないのでは
- ワクチンが充足しているわけでは無いので、今はアストラ製であっても接種して接種率を上げるべき
- データを開示して欲しい。リスクとベネフィットは個人によって決まると思うので、最終的には個人の判断だと思う
- 政府がワクチン接種を推進したいのであれば、接種後のケアをどのように行っていくか等を事前に国民に伝えてどれだけ安心させられるかが重要
- 医療関係者限定で、副作用の恐れを理解した上で、希望者にのみ接種すれば良い
- シオノギや富士フィルムが関わるワクチンも出てきそうな状況、あくまでも日本のワクチンが出てくるまでの繋ぎの役目程度になるかもしれません
まとめ
ベン：
ワクチン接種の動向が気になるところだね
ゼン：
情報の伝え方も大切だぜ
カン：
接種後のケアや対応に注目が集まりそうね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
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