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ベンゼン三兄弟がレポート!薬剤師実態調査

更新日: 2021年10月18日 薬剤師コラム編集部

オンライン診療推進、診療報酬改定での推進に賛成?反対?

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調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。

m3.com薬剤師会員の皆さんに、所属している病院や医院などでオンライン診療を取り入れているかうかがったところ「取り入れていない」49%と回答。
またオンライン診療を診療報酬改定で推進することに対して「賛成」56%という結果が得られました。
しかし「反対またはその他の意見」44%となり、何らかの対策をした上で実施すべきとの
考えや薬剤師の視点から問題提起する意見が寄せられています。

Q1:所属している病院や医院などで、オンライン診療を取り入れていますか?

オンライン診療推進、診療報酬改定での推進に賛成?反対?の画像1
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ベン:
実際に携わっている方は少ないのが現状みたいだね

Q2:オンライン診療を診療報酬改定で推進すること

オンライン診療推進、診療報酬改定での推進に賛成?反対?の画像3
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ゼン:
賛成できない理由が気になるぜ

Q3:オンライン診療や診療報酬改定で推進についての意見をお聞かせください。

賛成

  • 状態が落ち着いており、薬を貰いに来ているだけの患者さんはたくさんいる。そんな患者さんはオンライン診療で十分だと思う
  • オンライン推進自体は良いが、利用する患者さんの平均年齢が75歳を超える当薬局では、オンラインを利用できる患者さんはあまりおらず、今後広がるかは疑問
  • 地域格差の是正という意味では推進すべきだと思う
  • オンライン診療は患者さんにとっては楽だが、医療提供側からすると通常診療よりも面倒なことが多い。そこを理解して低い診療報酬を評価して欲しい
  • オンライン診療は、医師と患者さん双方にメリットがあると思う
  • 過疎地域の医療の形として必要
  • 初回、または症状悪化等の場合はオンラインでなく面会しての診療にするべき
  • 医療者側の安全性がある程度確保され、救える命が少しでも増えるのであれば推進していくべき
  • 病院に来るハードルを下げて、未然に病気を防ぐ手助けになる。特に忙しい世代には、病院にかかる時間が弊害となり健康を後回しにしやすい。病院に行く時期をスクリーニングできる意味でも、病院にいる医師と直接話ができるオンラインは敷居が低く有用だと思う
  • 仕事していても有給を使わなくて済むと思うので、慢性疾患の薬だけの患者さんで再診なら良いのではないか
  • オンラインが主流になれば、長時間待って数十秒で診察が終わるような処方だけ発行してほしい患者さんにとっては利用しない手はない制度
  • コロナ禍で症状に変わりがなければオンラインが良いと思う。下手に長期処方を出すより、オンライン診療で月1診察の方が良い

反対

  • 無駄な受診が増える恐れがある
  • 手軽に複数医療機関に受診できるため、薬物乱用につながる
  • 都心部の医療機関では有用性が見出せない。3か月に1回は診察が必要な現行のシステムでは、オンライン診療するぐらいなら3か月分処方を出す処方医の方が多い
  • 今でさえ、患者さんを診ていない診察が多いのに、その場にいないのでは良い診察ができないのではないか
  • 身体が不自由で家族と住んでいない場合などは有効に作用するときもあるかもしれないが、離床する機会を減らすことになり寝たきり促進策に加担するみたいで賛成できない
  • 保険医療に関してのオンライン化には反対
  • コロナが落ち着けば、推進する必要はないと思う。ごく一部の本当に医療が何らかの事情で受けられない人に使用を限定すべき

その他の意見

  • 推進するのなら設備のサポートや補助金が必要
  • オンラインが進むような点数評価をしてほしい
  • 推進していくよう加算を増やすべき
  • オンラインは、手間暇がかかる
  • 症状が安定していれば、問題ないとおもうが、患者さんが果たして自分の不調を素直に話してくれるか心配。我慢強い人やこれくらいは先生の迷惑になるからと、自分より先生を思いやる方もいるため、患者さんの言葉を鵜呑みにせず診療するのは大変かもしれません。
  • 保険診療の画一化はどんどん人間を排除していく気がするのですがそれが良いのか悪いのか
  • 本来は医師が患者さんの様子全体を見て感じて診察しないといけないと思うので、オンラインで適切かどうかはやや不安
  • 高齢者など、電子機器の取り扱いに不慣れな人でも利用できる、より簡単なシステム作りも合わせて行って欲しい。
  • オンライン診療でどの程度正確な診断ができるか不安。万が一の誤診の場合は誰が責任を取るのでしょうか?
  • オンライン診療の推進とともに、オンライン服薬指導ももっと広まっていけば良いと思う
  • 選択肢が増える点では良いが、オンラインでは集められる情報に限りがある為、軽症例や安定してきているなど限定的にした上で対面診療の補助にするか、医療従事者側の責任が問われにくいような仕組みが必要
  • 調剤薬局も含めて検討してほしい。
  • コロナ禍の経験からしてオンライン診療が実際の診療より意義が見いだせる場合というのは限定的だと思う
  • 一方が回線を切断により他方は関われなくなるので、自宅の所在も分からずリアルではない。また、偽造捏造も簡単に行える。医師と患者さんの相互の責任において行う自費での診療に限定すべき
  • 薬局のオンライン服薬指導の充実が必要。システムに薬局の薬の配送まで考慮したものが少ないと思う

まとめ
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ベン:
服薬指導に関する意見も聞くことができたね

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ゼン:
責任の所在が問われるぜ

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カン:
システムづくりが大きな課題になりそうね

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ベンゼン三兄弟

ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪

ベン画像

《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。

ゼンの画像

《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。

カンの画像

《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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