オンライン診療と健康相談、線引きは?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
m3.com薬剤師会員の皆さんに、「オンライン診療・受診勧奨と診療行為の線引きについて」質問したところ「線引きはした方が良い」65%と回答。
またオンライン診療をした際に診療行為にはならず、相談などに留まることが「あった」17%という結果が得られました。
その他にオンライン診療における現状や本格的な導入に向けた課題など、さまざまな意見が寄せられています。
Q1:オンラインでの健康相談・受診勧奨と診療行為の線引きについて、どのように考えますか。
ベン:
一定の線引きが必要になりそうだね
Q2:オンライン診療した後に、実際には診療行為に当たらず、相談などに留まると思うことはありましたか。
ゼン:
医療費が気になるぜ
Q3:オンライン診療について、ご意見をお聞かせください。
診療扱いに関する意見
- 積極的に条件付きですすめていくべき
- 例え健康相談の範囲内の相談であっても、本来であれば受診して相談する内容なので、診療扱いとしてよい
- コロナ禍により時限的措置になったが、薬機法との混在により凄く曖昧な事態になっている。今後進めていくつもりならば、きちんと曖昧になっているところの棲み分けをしてもらいたい
- 手軽になる分、受診という感覚は薄れるので弁護士の相談料のように予め有料である旨しっかり伝える必要性を感じる
- オンラインだけで全てを賄えるわけではないため、受診勧告は自ずと必要になると思われる。オフライン側や薬局側への情報提供や連携業務を整備すれば線引きは問題なくなるのではないか
- 例え健康相談の範囲内の相談であっても、本来であれば受診して相談するであろうことなので、診療扱いとしてよいと思う
- 便利な機能だと思う。患者さんに役立つようにできると良い
オンライン診療の難しさ
- 慎重に進めないと不正請求が増えそう
- 医療費の高騰が懸念される
- 患者さんの数が増えることで、医療崩壊崩壊の危険性もある
- 高齢者には難しいと思う。こちら側が色々と用意する必要があるので手間もかかる。若い人は積極的に使えばよい
- 緊急性などの判断が曖昧なため難しい。セルフメディケーションが発達していないため明確に相談できる窓口が必要
- 確かに便利な制度だけど、重症度によって利用の是非はかなり変わると思う
個人的に持病がありながら働いているので、そういうケースではオンライン診療はとても助かるが、気軽に"診療"となると医師の負担が大きくなりサポートする必要があると思う - 家族の協力が無いと頻繁に受診できない人、コロナ等で外出が出来ないなど病院に行かなくてもかかりつけ医に何かあれば診てもらえることは良いことだと思う。しかし、ネット環境の問題や本人の確認などの問題などもあり、オンライン診療で全て行うことはまだ難しい
- 病院に行けない状況下でオンライン診療は大事だと思います。ただ初診の方をオンライン診療した場合、誤診の可能性も出てくるので難しい問題
- 患者さんが電話診察後すぐに薬局に行き、薬局に情報が届いておらず困らせていることが多々あると報告を受けている
これからのオンライン診療
- お医者さんには高度な医療に特化していだだき、普段の診療は診断薬のキットやAIによる自己診断で処方箋を出せるようになればよいと思う
- 試行錯誤の段階なので色々試すのが良い
- オンライン診療を増やす事にはとても賛成。しかし、不正目的でオンライン診療を望む方が増えないよう、診療報酬や患者さんの負担に関してはオンライン診療の方を高くして欲しい
ベン:
いろいろな課題がありそうだね
ゼン:
医療費が高くなるのは困るぜ
カン:
これから少しずつ体制を整えていくことが必要ね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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