オンライン服薬指導、実際どう?
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
厚生労働省においてオンライン診療について説明されたリーフレットを作成し利用をよびかけていますが、初診時からオンライン診療や服薬指導を利用できるのは、新型コロナウイルス感染症が蔓延している時期だけの特例措置となっています。(麻薬・向精神薬等の処方は不可)
そこでm3.com薬剤師会員の皆さんに、オンライン服薬指導の経験についてうかがったところ「ない」79%、「ある」17%と回答。
実際にオンライン服薬指導を経験している方は、あまり多くないという結果が得られました。
また今後オンライン服薬指導の導入を検討する場合には、電子カルテや薬歴システムとの連携などシステムの導入が不可欠となり、自由回答では実際にオンライン服薬指導を導入した感想が寄せられています。
Q1:オンライン服薬指導の経験はありますか?
Q2:オンライン服薬指導を行ってみた感想を教えてください。
オンライン服薬指導のメリット・感想
- 服薬指導であれば、慣れると割と違和感無くこなせる
- 喜んでいただいている。時間に余裕が出来たら増やしていきたい
- パソコン等に明るい人であれば、使い方によっては有用
- 今のところ比較的、症状が安定している患者さんなので理解もよく、「何か分からない事があれば、薬局に連絡してください」と伝えているが、折り返し問い合わせがくる事もない
- 患者さんが必要な情報だと思ってくれるので、良く聞いてくれる印象がある
- 充分対応できるので促進してほしい
- 薬剤情報提供書をあらかじめFAXで送っておくと服薬指導しやすい
- 相手の声などをうかがい服薬指導をすると意外とスムーズ。また処方の内容を見て体調が良くなさそうな場合はなるべく短く終了できるように意識した
オンライン服薬指導のデメリット・感想
- 認知のある患者さんや耳の遠いご高齢者は成り立たない(極めて困難)
- 顔が見えない分、説明が淡々と進む
- 相手のデバイスの種類や操作により、思ったより時間がかかることがある
- 対面に比べ、説明内容が理解できているかの判断が難しい
- 実際に会っての服薬指導の方がやりやすい
- 患者さんの反応がわかりにくい、言葉の行き違いが起きそう
- システムに関して患者さんのサポートが大変
オンライン服薬指導の課題
- パソコンの台数等、整備が必要
- 電話代高騰。保険証の確認が煩雑で、そもそも保険証のレイアウトや記載内容というものを統一していない現状がある
- 今後なかなか行く機会のなさそうな遠隔地の病院でオンライン診療を受けるのはどうかと思う
- 初回説明や、手技説明が必要な場合はなかなか難しいのではないか
- 来局している患者さんが待っている時間帯は、薬剤師を当てられないため時間帯を決めて行っている。患者さんにも待たせる事になるので急ぎで対応が必要な場合には時間との戦い
- 説明後すぐに患者さんの手元に薬が届くわけではないので、薬が届いてもう一度説明が聞きたいとの連絡を受けることや薬配送の手間が大変なので、薬局にとっては報酬をあげてもらえないと続けたくないのが本音
ベン:
オンライン服薬指導の現状が少し分かったね
ゼン:
貴重な感想が聞けたぜ
カン:
今後の方針見直しに注目が集まりそうね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
《 カン 》
優しくて気配りのできる三兄弟の癒やし系。控えめだけど実はしっかり者。
なぜかゼンへのツッコミは厳しい。
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