職場でのローカルルールありますか？
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
初めて薬剤師として勤務したときに感じた違和感や「本当に、この方法で良いのかと考えてしまう」といった薬剤師さんのお悩みに着目。
先輩薬剤師さんの中には、職場のルールに従っていたものの、振り返ると「やっぱり」他の薬局とは違ったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
そして実際に働くまで、細かいルールには気づきにくいのが現状です。
そこで今回は、皆さんが経験した薬局にある、「ローカルルール（謎ルール）」を教えていただき、いま感じている違和感を解消。
明日から少しでもスッキリした気分でお仕事をしていただくために、アンケート調査を実施しました。
m3.com薬剤師会員の皆さんに、職場でのローカルルールについてうかがったところ「社内だけの謎ルールがあった」58％と回答。またどう思うかについては「不要」44％という結果が得られました。一方で「面白くて良い」9.9％という意見もあり、他の薬局にはない謎ルールだと分かりつつ、前向きに受け入れているポジティブな意見もありました。その他、過去に遭遇したローカルルール（社内だけの謎ルール）だけでなく、他の薬局にもおすすめしたい職場でのローカルルールも寄せられています。
Q1：職場でのローカルルール（社内だけの謎ルール）はありましたか？
ベン:
分からないという意見もあったね
Q2：ローカルルール（社内だけの謎ルール）について、どう思いますか？
ゼン:
面白いローカルルール気になるぜ
Q3：今まで遭遇したローカルルール（社内だけの謎ルール）を教えてください
身だしなみ編
- 制服（ユニフォーム）の下に着る服の色は黒のみ
- アンクルソックス禁止
- 髪をまとめるものは黒いゴムとアメピンのみ
- ソックスは黒のみ（ラインやワンポイントも禁止）
- 男性は髭に関する規則がないのに、女性は額を出さなければならない
- 女性はストッキングをはく
- ジーンズ禁止
- 通勤時、夏でもジャケット着用。パンツはパンツスーツのみ可能（ジャケット+パンツは不可）
- 休憩中はできるだけ外出しない。服は黒か紺色アクセサリーは１つまで
呼び方編
- 女性スタッフが結婚して苗字が変わると、名前呼びに変わる
- 氏名+役職で呼ぶ
- 「さん」付けで呼ぶ
- 薬剤師を先生と呼ぶ
休憩、休日、出張など
- 出張時の宿泊や交通手配は部門長が指定した会社を使う
- 出張行くときと帰ってきたときは管理職メーリングリストに報告する
- 朝礼で有給休暇のお礼を言う
- 休憩ではないお茶の時間
- 昼休みはみんなで昼寝をする
- 新人は有給が取れない
- 新人の昼休みは勉強する時間
- 昼休み中に同僚、スタッフとの会話禁止
- 同僚同士の旅行は禁止
- 4連休以上は社長の決裁が必要
薬剤業務に関するルール
- 入社1年間は、服薬指導ができない
- 薬の揃え方で、PTPを細かくならないように切り分けること
- 社内連絡事項は全て、口頭で一切記録を残さない
- 外部にメールを送る際は、いかなる場合も先方の氏名の前に所属（～病院～科）をつけなければならない
- ヒート包装の切り方
- 束抜き禁止、10+5+6＝21
- 薬の空箱にテープを貼って捨てる
- 混注薬剤が半端量の場合、ラベルに記載されているのにもかかわらず更にメモをつけて払い出す。混注対象外の注射ラベルも貼付して払い出す
- 糖尿病薬と抗血小板薬は別包にして一包化しない
- 在庫品は左から使う
- 錠剤は1錠を作らない
日常の業務に関するルール
- 業務連絡のメールに時候の挨拶が必要
- 門前クリニックの朝礼の出席
- 上司への返事は「承知しました」、患者さんへの返事は「かしこまりました」と必ず使い分ける
- 給料日に社長にお礼のメールをする
- みんなで揃って退勤する
- お茶代集金
- トイレ掃除は男子のみ
- 忘年会を望年会と書く
- スタッフの誕生日を祝う
- 事務員は重いものを持ったり、整理することはしなくていい
- 誕生日になると開設者から自宅へお祝いの花が届けられる。
- 番号で1トイレ、2食事
- お茶を入れる際は全員分
禁止令
- 私物を持ち込まない
- 新人は先輩よりも早く帰ってはいけない
- 部署内結婚は禁止
Q4：見たり経験した中で、他の職場でもあったらいいなと思ったルールを教えてください
休暇
- 有休が自由にとれること
- 長期休暇取得
- 有給報告で紙の使用をなくす
手当て
- 大入り制度。設定した処方箋枚数より多くなれば、追加手当がでる
業務に関するルール
- バレンタインデーはお菓子不要
- 10時のお茶時間
- 朝遅い人が閉める
- 男女平等
- 薬剤師を"先生"って呼ばないし呼ばせない
- 夏の暑い時期は、白衣でなく白いポロシャツを正装とする
- 他職種（技師や療法士）の方も「〇〇先生」と呼ぶ
- 毎日の掃除の仕事は全員で行い、ルーレットを回して決める
- 同僚を褒めるシステム
- 最寄駅から職場までの移動手段が徒歩、自転車でも、支給規定区間であればバス通勤定期代が支給された。エコ通勤と呼ばれていたと思う
- 連絡事項について確認、報告の方法が簡便
- 認定薬剤師取得希望者への時間外労働時間の減少
- 薬剤師は必要な業務でのみ作業をする（分包機・粉砕道具の掃除、不足薬の配達対応などは事務スタッフにお願いできる）
Q5：Q4で回答した理由を教えてください。
- いっぱい働いて処理したのでご褒美がでたら嬉しい
- 休みがとれないから
- お返しなど気遣いが大変だから
- 不公平をなくしたい
- 対人業務に専念するために必要だと思う
- 電子媒体で済むため時間短縮
ベン：
他の薬局の社内ルールを知ることができたね
ゼン：
いろんなルールがあったぜ
カン：
普段は聞けない薬局事情が少し分かったね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
