心に残った言葉・アドバイスは？
調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
薬剤師は幅広い領域の疾患に対応しなければならず、就職後も常に勉強が必要です。また調剤や監査、服薬指導など業務量が多く一人ひとりの患者さんの対応に追われると、薬歴の入力や事務処理があと回しになり、状況によっては残業することもあるのではないでしょうか。
それでも患者さんの役に立ち、感謝される言葉を聞いたときは薬剤師としてのやりがいを感じ、仕事で行き詰ったときの励みにもなります。
そこでm3.com薬剤師会員の皆さんに、心に残った言葉やアドバイスをもらった経験についてうかがったところ「ある」62％と回答。また感謝の言葉や助言をもらった相手として、会社の上司や患者さんが多いことが分かりました。その他、アンケート調査で皆さんから寄せられた心に残った言葉やアドバイスをご紹介します。
Q1：薬剤師の仕事を始めてから「心に残った言葉・アドバイス」をもらったことはありますか？
ベン:
嬉しい言葉をもらえると励みになるね
Q2：Q1で「ある」と回答していただいた方に、その中で最も「心に残った言葉・アドバイス」は誰からもらったものでしたか？一つだけお選びください。
ゼン:
先輩からのアドバイスは貴重だぜ
Q3：Q1で「ある」と回答していただいた方に、差し支えない範囲で具体的にどんな言葉・アドバイスだったか教えてください。
医師からの言葉
- 良い病院とは良いスタッフがいるところであり、良い医者がいるところではない
- 正しいことを伝えることと、安心や信頼をしてもらうことは別
上司からの言葉
- 努力をしても上手くならないことは多いが、努力しなかったら絶対に上手くはならない
- あなたは薬剤師になりたいのかそれとも調剤師になりたいの？
- 会社は利益を追求するところ
- 何時も小綺麗にして、特に靴は磨いていること
- 英語ができても会話ができないと将来、困ることになるよ
- 一番大切なことは“こころ”
- 周囲から必要とされる薬剤師に成れ
- わからないことは「わからない」とはっきり口にする。ごまかさず、誠実に患者さんに向き合うことが私たちの仕事
- 患者さんにプレゼントを贈るつもりで印鑑を押したり、薬袋に入れて渡してあげて
- 患者さんはお客様
- 言葉遣い気をつけた方がいいよ
- 患者さんの気持ち寄り添うのは大切だけど、感情移入してはいけない
- 客観的な視点で接するべき
- 薬だけでなく、その患者さんの生活背景をよく観察する
- 過去の失敗に気を落としていた私に上司が「振り返るな。振り返ると前に進めなくなるぞ。」と言われた
- 「上司の顔色をうかがうような仕事をする必要はない。行き過ぎたことぐらいすぐわかる。その時は助言する。積極的に仕事をしなさい。」と指導され上司の懐の深さを痛感した
- 新人2年目で行き詰っているときに、「人生は長い、長い目で見れば、今のこの時間はわずかなもの」（だから今を頑張るように）というもので、人生経験豊かな社会人ならではのありがたい御言葉だった
- 新人で失敗をしたとき「1度目は体験、2度目は経験、だが同じ失敗を3度繰り返すな。2回までの失敗なら先輩や同僚が絶対止めてやる。」と言われたときは挫けずに精進できた
- 三流大学出なのでそれを嘆いていたら「三流大結構じゃない、社会で一流になればいい。」と言われた
- 医師や看護師よりも患者さんと接する機会が少ない分、「処方箋とカルテを通して患者さんをしっかりと診る力をつけなさい。処方箋をただの紙としてしか見ないのなら、そんなことに国の資格は必要ない。」と言われたこと
- 医療知識を得意気に語る気難しそうな患者さんに対して「薬剤師なのに知らないの?」と言われてもぐっと耐え、たとえ間違っていてもヘタに訂正したりせず、「勉強になります」と言っておくよう教えられた
- 心配性の性格ゆえに監査にて過剰に確認を行っていたため、待ち時間が増加していたので上司より「その確認はあなたの自己満足で待たせている。しっかりと確認できているので何回もせずにするような手順を決めましょう。」とルーチンの固定化ができ、今も身についている
同僚
- 管理薬剤師として別の店舗に異動になり、しばらくしてから同僚に「管理薬剤師になってくれてよかった。」と言ってもらえた
患者さんからの言葉
- 病棟服薬指導業務（薬剤師による）が始まった頃、入退院を繰り返す患者さんから、「前回の入院時に、薬剤師さんが病棟に来られなかったので残念でした。」と言葉をかけて頂いた
- また様子見にきてくれたんだね。ありがとう
- 上司の患者さんに向き合う姿や日々職場を改革する姿をみて、薬剤師という仕事の楽しさや大切さを感じ60歳を過ぎても現役でいる。患者さんからの「ありがとう」の言葉にも元気が出る
- 良かった。丁寧な説明、お話しありがとう
- あなたのような薬剤師さんにもっと早く出会えればよかった
- あなたで良かった。相談に丁寧に教えてくださってありがとう
- いつも親切にしれくれてありがとう。ここにいてくれて良かった
- 大変なお仕事ね。あなたのような方がいるから、私たちは安心して入院していられるのよ。ありがとう
- 知る中で1番良い薬剤師！
ベン：
忘れずに大切にしたい言葉が聞けたね
ゼン：
疲れたときの癒しにもなるぜ
カン：
仕事でつらい時の励みにもなりそうね
ベンゼン三兄弟
ベン・ゼン・カンの三兄弟。調剤室で生まれ、日々がんばる薬剤師を見て育ってきた。薬剤師に元気を届けながら、自分たちもいつか薬剤師になる日を夢見ている。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい！と奮闘中♪
《 ベン 》
正義感の強い三兄弟のリーダー。勉強熱心でいろいろなことに興味津々。
熱中するとまわりが見えなくなりがち。
《 ゼン 》
明るくてポジティブな三兄弟のムードメーカー。
調子にのりやすく失敗もするが、立ち直りも早い。
