コロナ療養5日目安に…大丈夫?

調剤室で生まれた「ベン」「ゼン」「カン」の三兄弟。薬剤師がイキイキと働けるようにお手伝いをしたい!と奮闘するベンゼン三兄弟が、薬剤師に聞いた実態調査をレポートします。
国立感染症研究所のデータによると、感染力のあるウイルスを排出する患者の割合について、症状が持続している患者も含め発症日を0日目として8日目(7日間経過後)で15%程度、11日目(10日間経過後)で4%程度。感染力のあるウイルスを排出する患者については、発症日を0日目として3日間程度は平均的に高いウイルス量となるが、4日目から6日目にかけて大きく減少し、6日目前後には発症日の20分の1~50分の1のウイルス量となり、ウイルス検出の限界に近づくとしています。また一般的にウイルスの排出量が下がると「他の人にうつしにくくなる」と見解を示しています。
そこで厚生労働省は令和5年5月8日以降、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけ変更にともない、5日間は外出を控え、かつ症状が軽快して24時間が経過するまでは外出を控え様子を見ることを推奨。さらに周りの方への配慮として、10日間が経過するまではウイルスの排出の可能性があることから、不織布マスクの着用し、高齢者等のハイリスク者との接触は控える等、周りの方へうつさないよう配慮が必要としています。
ただし感染症法上の位置づけが5類に移行したことで、外出自粛を求める法的根拠がなくなり、療養期間に関しては個人の自主的な判断に委ねられています。