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薬剤師のバイブル!病気とくすりのキホン

更新日: 2025年11月27日 杏 優花

【インスリン製剤の一覧表付き】インスリン療法の超キホン

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前回の記事では、前々回に引き続き、糖尿病治療薬の薬物間相互作用について解説しました。全10回にわたり、経口血糖降下薬についての基本情報や副作用、薬物間相互作用など、臨床で役立つ情報を網羅的に紹介してきましたが、糖尿病の治療においては、インスリンについての理解も必須です。今回は、インスリン療法について押さえておきたい基本的事項を解説します。

インスリンの基礎分泌・追加分泌とは?

インスリンには、血糖値を一定に保つため常に少量ずつ分泌される基礎分泌と、食後の血糖値上昇を受けて短時間に勢いよく分泌される追加分泌があります。

図1:インスリン分泌のイメージ

【インスリン製剤の一覧表付き】インスリン療法の超キホンの画像1

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筆者作成

1型糖尿病では、インスリンの基礎分泌・追加分泌ともに出なくなります。したがって、1型糖尿病では、基礎分泌・追加分泌の両方を補うインスリン療法が必要となります。

2型糖尿病では、病態に応じて、追加分泌のみ、基礎分泌のみ、両方のいずれかを補う治療が選択されます。

インスリン製剤の種類を知ろう

インスリン製剤は、作用発現時間・作用持続時間の特性により以下の6つに分類できます1)。それぞれの製剤の主な特徴を以下に示します。

表1:インスリン製剤の種類と主な特徴

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杏 優花
きょう ゆたか

薬科大学大学院修士課程修了後、病院薬剤師としてさまざまな診療科を経験。緩和ケアチーム発足時、専任薬剤師として活動したことをきっかけに、緩和医療の世界へ。約11年間緩和医療に従事し「心にも身体にも優しい医療」を実践。現在は、薬局薬剤師、医療ライターとして活動しながら、一児の育児に奮闘中。長年の臨床経験で培われたリサーチ力、共感力をベースに、読者が今日(杏)も心豊か(優花)に過ごせるよう、正確かつ心に寄り添う文章の執筆をこころがけています。

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