【ダウンロード可】脂質異常症 薬剤選択フローチャートで処方意図の見抜こう
これまでの連載では、脂質異常症の基礎知識から生活指導、各治療薬の特徴、副作用マネジメントまで解説してきました。
今回はそれらの知識を踏まえ、「なぜこの薬が選択されているのか」という薬剤選択の考え方について整理します。
薬剤師は処方を変更する立場ではありませんが、薬剤選択の背景を理解することで、処方意図を把握しやすくなり、副作用モニタリングや服薬指導の質も向上します。
処方解析の第一歩!どの脂質異常タイプかを見極めよう
脂質異常症と一言でいっても、患者ごとに問題となる脂質は異なります。
まずは、以下の項目を整理することが薬剤選択の第一歩です。
- LDL-Cが高いのか
- 中性脂肪(TG)が高いのか
- 両方高いのか
また、同じLDL-C高値であっても、冠動脈疾患などのASCVD(アテローム動脈硬化性心血管疾患)既往、糖尿病、CKD、FH(家族性高コレステロール血症)など、動脈硬化性疾患のリスクや患者背景によって、目標値や治療強度は異なります。
なお、LDL-CとTGがともに高値を示す場合は、まずLDL-Cの管理を優先しつつ、TGの推移も継続して評価します。生活習慣や二次性原因も確認しながら、患者のリスクや治療目的に応じて治療を検討することが重要です。
これらを踏まえた脂質異常症治療薬選択の基本的な流れを、以下のフローチャートに示します。