【一覧表で解説】骨粗鬆症の食事・運動・生活指導!薬局での声かけガイド
- エルデカルシトール(活性型ビタミンD3製剤)
- アルファカルシドール(活性型ビタミンD3製剤)
- カルシトリオール(活性型ビタミンD3製剤)
骨粗鬆症の予防と治療は、薬物療法だけでは完結しません。カルシウム・ビタミンDをはじめとした栄養管理、適切な運動習慣、転倒予防、そして喫煙・飲酒の是正は、骨折リスク低減の根幹を成す生活支援の在り方です。
2025年版ガイドラインでも食事・運動指導は骨粗鬆症の予防・治療における重要な要素として位置づけられています1)。
本稿では、薬局での患者との会話の中で薬剤師が実践的に伝えられる食事・生活指導のエッセンスを解説します。
カルシウム指導:食品別の「吸収率」とカルシウム薬で補う際の注意点
骨の主成分であるカルシウムの適切な摂取は、骨粗鬆症治療の基本です。
ガイドラインでは、骨粗鬆症の治療のために1日700〜800mgのカルシウム摂取を推奨しています1)。しかし、令和元年国民健康・栄養調査によれば日本人成人女性(20歳以上)の平均カルシウム摂取量は476mg/日、前期高齢者では524mg/日、後期高齢者では539mg/日と推奨量を大きく下回っています2)。
まず薬局窓口では「食事でカルシウムはどれくらい意識されていますか?」と問いかけ、乳製品・小魚・大豆製品の摂取頻度を確認し、患者の意識づけを心掛けるようにすることも良いでしょう。
その上で、食品中のカルシウム吸収率は食品の種類によって大きく異なります。吸収率の目安は、牛乳・乳製品が約40%、小魚で約33%、野菜類で約19%とされています。
日常的に乳製品・小魚・大豆製品を取り入れることが推奨されますが、食事からの摂取が不足する場合はカルシウム薬による補充を検討します。
しかしながら、カルシウム薬による過剰摂取(1日1,500mgを超える長期補充)は尿路結石や心血管リスクとの関連が報告されており3)、食事摂取量を踏まえた適切な設定が重要です。
さらに、骨粗鬆症患者におけるカルシウム薬の骨折抑制のエビデンスレベルはCと限定的であることは留意したいポイントです。
<食品別 カルシウム吸収率と服薬指導のポイント>
| 食品カテゴリ | 代表例 | 吸収率の目安 | 服薬指導のポイント |
| 牛乳・乳製品 | 牛乳、チーズ、ヨーグルトなど | 約40% | 最も吸収率が高い。手軽に摂れるため第一選択に |
| 小魚類 | 小魚、煮干しなど | 約33% | 料理に取り入れやすいが、塩分過多に注意 |
| 野菜類・その他 (大豆製品含む) |
木綿豆腐、小松菜など | 約19% | 吸収率は低め。ビタミンD(魚やきのこ類)と一緒に摂取すると効率的。 |