【服薬指導ガイド付き】BP禁忌で迷わない!病態にあわせた骨粗鬆症の指導法
- プレドニゾロン(プレドニン 等)/アレンドロネート(フォサマック、ボナロン 等) /リセドロネート(アクトネル、ベネット 等) /ゾレドロン酸(リクラスト 等) /デノスマブ(プラリア、ランマーク 等)/ピオグリタゾン(アクトス 等)
骨粗鬆症を抱える患者さんの多くは、画一的なアプローチでは対応しきれない背景を有していることがあります。
グルココルチコイドの長期投与や糖尿病合併、腎機能低下は、いずれも骨折リスクに影響し、薬剤選択・用量調整・相互作用の管理において細心の注意が求められます。
本コラムでは、薬剤師が押さえておきたい個別最適化のマネジメントについて近年のガイドラインや論文に基づいて要点を解説します。
ステロイド処方で見逃さない!GIOPの評価基準と処方提案のポイント
グルココルチコイド(ステロイド)は副腎皮質から生産されるホルモンで、生体のホメオスタシス維持に重要な役割を果たします。しかし、ステロイドの長期使用は、骨芽細胞の抑制と骨吸収の亢進を通じて骨量を急速に低下させます。
たとえば、50歳以上でプレドニゾロン換算5mg/日以上の投与が3ヵ月以上使用、もしくは使用予定の場合は、骨折リスクを評価したうえで治療開始早期から骨粗鬆症治療薬の投与が推奨されており1,2)、ステロイド性骨粗鬆症(GIOP)への早期介入は極めて重要です。
GIOPのスコアが3点以上の場合は、薬物治療(ビスホスホネート製剤(BP)、抗RANKL抗体薬、テリパラチド、活性型ビタミンD3薬、SERM)が推奨されています1)。
経口BPの中で「アレンドロネート」や「リセドロネート」は、GIOP患者で椎体骨折抑制に加え、股関節骨折リスクの低下のエビデンスを有しています3)。
経口摂取が困難な場合や服薬アドヒアランスへの懸念がある場合は、ゾレドロン酸の年1回静注が選択肢となり、HORIZON試験ではリセドロネートより腰椎骨密度の増加ではすぐれていましたが、投与後数日の一過性有害事象は多めでした4)。
また、GIOPに対する栄養指導は、エビデンスレベルは高くないものの、カルシウムおよびビタミンDの摂取が推奨されています2)。
薬剤師は、ステロイド処方を確認した際に「いつ頃からステロイドは服用されていますか?」「骨の治療薬は処方されていますか?」などと服用歴を確認し、未処方であれば処方医へのフィードバックを行うことが、患者の骨を守るうえで重要な役割となります。