【2026年度改定版】地域連携薬局の認定要件をわかりやすく解説
地域における薬局の役割がますます重視される中、2021年に機能別薬局の一つとして、「地域連携薬局」の認定が開始されました。
本記事では、地域連携薬局制度が始まった背景や認定要件、認定申請・更新方法に加え、認定を受けるメリットなどについて詳しく解説します。
地域連携薬局とは
地域連携薬局とは、外来受診・入退院時や在宅医療といった様々なケースで、医療機関と連携して対応できる薬局のことを指します。
2021年8月に始まった認定薬局制度で、薬局も患者さんの健康や治療のサポートをすることが大きな目的です。
平成27年に厚生労働省が作成した「患者のための薬局ビジョン」では、患者さんのための薬局として「健康サポート機能」「高度薬学管理機能」「服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導」「24時間対応・在宅対応」「医療機関等の連携」が期待されており、地域連携薬局はこれらの機能を地域の中で実践する役割を担っています。
「患者のための薬局ビジョン」とは
「患者のための薬局ビジョン」とは、患者さんにとって本当に必要な薬局の機能を明らかにするということから、患者さんが医薬品・薬物療法等に関して安心して相談でき、最適な薬物療法を受けられるような薬局のあり方を目指すために平成27年に作成されました。
「患者のための薬局ビジョン」の基本的な考え方は3つの柱から成り立っています。
1. 立地から機能へ
門前薬局など便利さだけで患者さんに選択されるのではなく、薬剤師としての専門性や、24 時間対応・在宅対応等の様々な患者・住民のニーズに対応できる機能を発揮しながら患者さんに選択してもらえるようにする。
2. 対物業務から対人業務へ
患者さんに選択してもらえる薬剤師・薬局となるため、専門性やコミュニケーション能力の向上を図り、薬剤の調製といった対物中心の業務から、患者さんに寄り添った対人業務へとシフトする。
3. バラバラから一つへ
患者さんがかかりつけ薬剤師・薬局を選択することにより、服薬情報が一つにまとまり、飲み合わせの確認や残薬管理など安心できる薬物療法を受けることができる。
また、多職種・他機関と連携して地域包括ケアの一翼を担う存在となる。
このように、患者さんに寄り添った薬局・薬剤師を目指すことを目的としたビジョンとなっています。
特定の機能を有する薬局である「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」
「患者のための薬局ビジョン」において、特定の機能を有する薬局として、「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」があげられました。
それぞれ役割や要件が異なるので確認しておきましょう。
「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」の算定要件比較
| 地域連携薬局 | 専門医療機関連携薬局 | |
| 役 割 |
入退院時の医療機関等との情報連携や、在宅医療等に地域の薬局と連携しながら一元的・継続的に対応できる薬局 | がん等の専門的な薬学管理に関係機関と連携して対応できる薬局 |
| 主 な 要 件 |
・関係機関との情報共有(入院時の持参薬情報の医療機関への提供 ・退院時カンファレンスへの参加等) ・夜間・休日の対応を含めた地域の調剤応需体制の構築・参画 ・地域包括ケアに関する研修を受けた薬剤師の配置 ・在宅医療への対応(麻薬調剤の対応等) |
・関係機関との情報共有(専門医療機関との治療方針等の共有、患者が利用する地域連携薬局等との服薬情報の共有等) ・学会認定等の専門性が高い薬剤師の配置等 <専門性の認定を行う団体> ・日本医療薬学会(地域薬学ケア専門薬剤師(がん)) ・日本臨床腫瘍薬学会(外来がん治療専門薬剤師) |
参考:「地域における薬局・薬剤師のあり方について /厚生労働省
専門医療機関連携薬局についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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専門医療機関連携薬局の認定基準は
地域連携薬局の認定基準
地域連携薬局の認定を受けるためには主に以下の4つの認定基準があります。
① プライバシーに配慮した相談しやすい構造設備
② 地域の医療提供施設と情報共有する体制
③ 地域の医療提供施設と連携して安定的に薬剤等を提供する体制
④ 在宅医療に必要な対応ができる体制
各認定基準の詳細と、認定を受けるための申請書についてひとつづつ解説します。
