【2026年度版】在宅中心静脈栄養法加算の算定要件や改定内容をわかりやすく解説
医療の進歩が患者さんの生活を支える新しい選択肢を生み出しています。なかでも在宅中心静脈栄養法によって、患者さんが自宅での治療を選ぶことができるようになりました。患者さんの生活の質を向上させるため、薬剤師が栄養管理を支援することもますます重要といえるでしょう。
今回は在宅中心静脈栄養法加算について、算定要件や施設基準、必要な届出、薬剤服用歴への記載内容などを解説していきます。
在宅中心静脈栄養法加算とは
在宅中心静脈栄養法加算とは、薬学管理料の中の「在宅患者訪問薬剤管理指導料」「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料」「在宅患者緊急時等共同指導料」の加算として算定できるものであり、2022年の診療報酬改定で新設されました。
在宅中心静脈栄養法を行っている患者さんに対して必要な薬学的管理指導を行った場合に150点が加算できます。
また、在宅患者医療用麻薬持続注射療法加算や、薬剤調製料の中の無菌製剤処理加算との併算定も可能です。
2024年度の介護報酬改定では、在宅中心静脈栄養法を行っている利用者さんに対して、その投与及び管理の状況、配合変化の有無について確認し、必要な薬学的管理指導を行うことで1回につき150単位を居宅療養管理指導に加算できることになりました。
中心静脈栄養法とは
中心静脈栄養法(TPN)とは、心臓に近い太い血管(中心静脈)にカテーテルを留置して、高カロリーの栄養輸液を投与する方法です。高カロリー輸液は、末梢から投与する輸液に比べて高濃度であるため、末梢静脈から投与すると血管痛や静脈炎を起こしてやがて血管が閉塞してしまいます。心臓に近い中心静脈は太くて血流が多く、高濃度の高カロリー輸液を投与しても瞬時に多量の血液で薄められ、血管や血球に対する影響が少なくなります。
口から食事が摂れない患者さんや体力の低下を防ぐ必要のある患者さんに有効な治療法であり、通常の腕の細い血管の点滴とは違い、太い静脈からの投与のため、苦痛なく必要な栄養分を補えます。
在宅中心静脈栄養法加算の算定要件と点数
在宅中心静脈栄養法加算は要件を満たすことで1回につき150点を加算できます。
主な算定要件は以下の通りです。