慢性腎臓病(CKD)患者の薬物療法ガイド。なんでもない処方箋を理解しよう!

更新日: 2025年4月3日 穴田 わかな

<慢性腎臓病(CKD)×糖尿病>患者へ生活改善をどう伝えるべきでしょうか?

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薬剤師1年目のAさんは、主に内科の処方箋を応需する保険薬局に勤務しています。

今回の患者さんは糖尿病ですが、血糖値をコントロールできていません。今日は医師から「このままだと透析になりますよ」と強めに言われてしまい、落ち込んでいます。Aさんは、どのように対応すれば良いかわからず困っているようです…。そこで、CKD療養指導に詳しい先輩薬剤師が登場!今回は糖尿病と慢性腎臓病の関係、腎臓病の進行を遅らせるための療養指導について学びましょう。

糖尿病歴10年の患者さんのデータ

プロフィール

45歳男性、2か月に1回、内科の外来処方せんを持って来局。併用薬なし。

糖尿病歴10年以上。仕事の付き合いで飲みに行くことが多く、生活習慣を改善できていない。医師から食生活については何度も指導されている。

コロナ禍で飲み会が減った時にはHbA1c 7.5%まで下がっていた。糖尿病で透析になるという話を聞いたことはあったが、自分には関係ない話だと思っていた。

現在の検査値

身長165cm、体重67kg
① 診察時血圧125/75 mmHg
② HbA1c 8.5%
③ Scr 0.9 mg/dL (eGFR 73mL/min/1.72m2、ここ最近は -4mL/min/1.72m2/年で悪化傾向)
④ 尿蛋白(-)

処方内容

  • メトホルミン錠MT250mg 9T 3×毎食後 56日分
  • ダパグリフロジン錠10mg 1T 1×朝食後 56日分
  • デュラグルチド皮下注0.75mg 8キット 週に1回皮下投与

※半年以上処方変更なし

患者さんの訴え

「最近は腎機能が少しずつ下がっていて、『このままでは透析になりますよ』と医師に叱られてしまいました。

仕事の付き合いもあるから飲み会は断れないけど、透析になるのは絶対に嫌です。どうしたらいいのか分からなくて困っています」

新人薬剤師の疑問

「このままだと透析」と言われて落ち込んでいる患者さんにはどうフォローすればいいですか?

先輩薬剤師の回答

腎機能の悪化を防ぐために、血糖値を下げる方法を一緒に考えましょう。

長年コントロール不良の糖尿病を患っていると、ある時を境に急激に腎機能の低下速度が速くなります。この段階で最も大切なことは、血糖コントロールができるようになることです。

糖尿病はいずれ透析になるというイメージが強いですが、糖尿病が進行すると網膜症や末梢神経障害、心血管イベントなど予後に重大な影響を及ぼす合併症1)も心配になります。

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穴田 わかな
あなだ わかな

保険薬局薬剤師として約20年間、さまざまな現場を経験。2022年に「腎臓病療養指導士」を取得。現在は株式会社ナカジマ薬局(https://www.nakajima-phar.co.jp/)の在宅部門とDI・学術チームに所属。在宅医療の現場で多職種と連携し、患者様の穏やかな日常を守るために奮闘しています。

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