白内障手術後の緑内障患者に抗コリン作用のある薬は処方可能?眼科医が回答

処方せんや投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q.白内障手術後の緑内障患者には抗コリン作用のある薬も使用可能ですか?
紅葉/40代/薬局勤務
抗コリン作用を持つ薬剤(PL配合顆粒など)は、緑内障に禁忌の場合がありますが、白内障の手術を受けていれば使用可能と目にしたことがあります。それはどのような理由からでしょうか?また、白内障手術後であれば、たとえ緑内障を合併していたとしても、基本的には全ての場合において抗コリン作用の影響を気にしなくて良いと考えて良いのでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。
3名の「眼科」の医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
白内障手術で水晶体が人工レンズに置換され隅角が広がると、閉塞隅角緑内障のリスクは低下し抗コリン薬使用が可能になる場合があります。ただし癒着など異常が残ることもあるため、閉塞隅角が解除されているかの確認が重要です。