成人並み体重の小児に対する吸入薬、用量はどのように決める?専門医が回答

処方せんや投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q.成人並み体重の小児に対する吸入薬の用量設定
40代/薬局勤務
マイコプラズマ肺炎や百日咳の流行に伴い、咳喘息などで吸入薬を使用する患者さんが増えています。体重80kg超の12〜13歳の患者さんへの用量設定に迷うことが多いのですが、年齢と体格のどちらを重視するべきか、吸入薬処方時の判断基準についてご教示いただけますと幸いです。
10名の「呼吸器科」「耳鼻咽喉科」「小児科」の医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
吸入薬は国内外の喘息治療ガイドラインにおいて年齢基準で用量が設定されており、12歳以上であれば成人量が使用可能です。ただし体格や下気道、肺の発達状況を考慮した上で、「低用量からの開始」「成人用量は超えない」といった慎重な判断も求められます。