「体格が大きい患者へのレボフロキサシン増量」について整形外科医が回答
処方せんや投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q.体格が大きい患者に対するレボフロキサシン750mg/日の処方について
40代/病院・診療所勤務
整形外科から、BSA 2.65m²の患者にレボフロキサシン750mg/日×21日分の処方がありました。腎機能は正常で、体格を理由にこの用量とのことでした。海外ではこうした増量例もあると耳にしましたが、体格(BSA)を基準に増量することは妥当な調整ととらえてよいのでしょうか。ご見解をいただけますと幸いです。
4名の「整形外科」医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
体格(BSA)のみを根拠とした増量は、必ずしも妥当とはいえません。海外では750mg/日での使用例もありますが、増量の可否は重症度や薬剤感受性なども踏まえて総合的に判断すべきです。また、国内では保険上、査定対象となる可能性がある点にも注意が必要です。