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医師が回答!薬剤師のための「臨床お悩み相談」

更新日: 2026年6月8日 薬剤師コラム編集部

「アムロジピン錠とニフェジピンCR錠の併用」について専門医が回答

「 BPSDの初回治療におけるレキサルティの使用」について専門医が回答のメイン画像

処方箋や投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。

Q. アムロジピン錠とニフェジピン徐放錠(24時間持続)の併用について

アムロジピン錠とニフェジピン徐放錠(24時間持続)の併用処方を受けることがありました。一応疑義照会は行っておりますが、これら2剤を併用される場合の処方意図や目的、期待される効果、注意点について先生のお考えをお聞かせいただけますと幸いです。

11名の「循環器」「腎臓科」「内科」医師の回答を紹介します。

医師回答のまとめ

両剤の併用は一般的には推奨されませんが、難治性高血圧や透析患者、冠攣縮性狭心症などで他剤によるコントロールが困難な場合には行われることがあります。追加の降圧効果が期待される一方、低血圧や浮腫などの副作用に注意が必要です。


内科先生の回答

薬剤は作用機序などが類似したものなので、本来は併用を認められていません。何らかの理由で併用する場合は、必ずコメントなどで処方意図を詳記する必要があります。

よく見かけるコメントは「高血圧が難治性だから」ですが、「なぜ難治性なのか」を考察していないケースも少なくないです。睡眠時無呼吸や夜間頻尿、慢性疼痛のせいで血圧が下がらないのであれば、やみくもに降圧薬を増やしても意味がありません。こうした無思慮な対症療法を見かけると残念な気持ちになります。もし薬剤師さん側からいくら疑義照会しても是正されない場合、「患者さんから『腰が痛くて血圧が高いのでは』と言われて」と助言した方が担当医もハッと気がつく可能性があります。ホントは医者のやることであって、薬剤師さんの負担にするべきではないのですが...。

一方で、難治性の冠攣縮性狭心症の場合は例外的に併用されることがあります。禁煙して、ニフェジピンを投与しても発作が続く場合は、硝酸薬を併用しますが、それでも不応性の場合はさらにカルシウム拮抗薬を上乗せすることがあります。
もっとも、こうした例はかなりレアケースなので、普通は詳記しますし、最低限コメントも付記します。

40代/内科(循環器)


奥山 英伸先生の回答

アムロジピンとニフェジピン徐放(24時間製剤)の併用は、すでに多剤併用中で血圧コントロールが不良な場合、または片方がすでに極量でも血圧が高い場合では臨床的にあり得ます。両者は同じジヒドロピリジン系ですが、薬物動態や受容体親和性が微妙に異なるため、追加的な降圧効果を期待して使われることがあります。

一方で、浮腫や頻脈、過度の降圧など副作用が増えやすく、特に高齢者や腎機能低下例では注意が必要です。基本的には他系(ARB/ACE、ARNI、利尿薬、βブロッカー)での最適化を優先し、それでも難治性の場合は慎重に併用される、と理解して良いと思います。

40代/特定機能病院/循環器科

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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