「中途覚醒時の睡眠薬の追加投与を相談されたら?」について専門医が回答
処方箋や投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q. 中途覚醒時の睡眠薬の追加投与について相談されたら?
半減期の短い睡眠薬を服用後に入眠できたものの、中途覚醒が生じた場合、追加で服薬してもよいか相談を受けることがあります。 このような場合において、追加投与の可否や、薬剤師としてどの範囲まで服薬指導で対応してよいか、また注意点などがあればご教示いただきたいです。 薬局勤務
12名の「精神科」「内科」「脳・神経科」医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
中途覚醒時の追加服用は、医師からの指示がある場合を除き原則すすめません。起床までの時間や薬の使用状況、年齢・転倒リスクなど患者背景を確認した上で服薬指導を行います。中途覚醒が続く場合は、治療方針の見直しも含めて医師に一度相談するように伝えるのがよいでしょう。
諌山 博之先生の回答
まずは半減期が長いタイプの睡眠剤への変更を主治医と相談することをお勧めされるのが良いかと思います。もし追加の眠剤を処方されているのならば、それは心配せずに服用するよう説明されて良いと思います。その安心感で眠れるようになる患者さんも中にはおられます。必ず服用指示の範囲内で使用すること、乱用にならないように注意をしてあげることが大切です。
60代/無床診療所/一般内科
精神科先生の回答
追加投与については、一律に「してよい」「してはいけない」とは言えません。服薬からの経過時間、翌日の予定、年齢、肝機能、併用薬などを総合的に判断する必要があります。特に半減期の短い睡眠薬でも、追加服用により翌朝の持ち越しや転倒、健忘が生じることがあります。中途覚醒が続く場合は、薬の追加よりも睡眠薬の種類や投与方法を見直すよう受診を勧めることが重要だと思います。
50代/一般病院/精神科