「糖尿病患者のBPSD治療における薬剤選択」について専門医が回答
処方箋や投薬に関する薬剤師の疑問のうち、疑義照会で解決しづらいものについて、m3.com医師会員<エキスパート>からの回答を掲載します。
Q. 糖尿病患者のBPSD治療における薬剤選択?
糖尿病を合併する認知症患者のBPSD治療における薬剤選択についてです。
精神科以外の診療科でも、認知症に伴うBPSDに対してクエチアピンや抑肝散が処方されることがあります。コスト面からレキサルティは使用しにくい印象です。抗うつ薬については血糖上昇への影響が懸念される薬剤もあり、特にクエチアピンは糖尿病患者に対して禁忌とされている点も含め、薬剤選択に迷う場面があります。
そのような状況において、先生方であればどの薬剤を第一選択として検討されますか。また、初回治療で効果不十分な場合、次の選択肢としてどのような薬剤が考えられますか。ケースバイケースであることは承知しておりますが、先生方の臨床上のご判断をお伺いできれば幸いです。30代/病院・診療所勤務
6名の「糖尿病科」「脳・神経科」医師の回答を紹介します。
医師回答のまとめ
糖尿病患者ではクエチアピンは禁忌のため使用を避け、軽症では抑肝散、抗精神病薬が必要な場合はリスペリドンを検討します。アルツハイマー型認知症では、保険適用のあるレキサルティも選択肢となります。高齢患者では副作用にも注意し、薬物療法の必要性を慎重に判断することが重要です。
糖尿病科先生の回答
抑肝散で効果不十分でレキサルティ使用困難なら人的社会資源の利用以外に手はないと考えます
30代/無床診療所/糖尿病科
脳・神経科先生の回答
糖尿病患者にはクエチアピンは使用してはいけません。使用禁忌です。糖尿病患者であればリスペリドンを使用することが多いです。夕食前や眠前に抑肝散内服もよくおこないます。レキサルティは適応追加となったので、コストの問題もあると思いますが、使用の選択肢の一つです。他にはロナセンテープ貼付もおこないます。
50代/一般病院/脳・神経科