まずは第一歩!患者さんは「ここ!」を見ている

せっかく豊富な知識や経験があるのに「コミュニケーション」が苦手で、なかなかうまく患者さんに接することができない、地域医療に貢献することができない・・・そんな悩みを抱えている薬剤師は多いと思います。話し方や接し方が上手で、多くの患者さんの心を掴む薬剤師、医師や看護師からも頼られる薬剤師、地域イベントで人気の薬剤師と、いったい何が違うのでしょうか。
そこには、”埋めることができないほどの大きな溝”はありません。実は、ほんのちょっとの心がけ、ほんのちょっとの工夫で、相手に与える印象は大きく変えることができるのです。
そこで本連載では、様々な職種の「接客の達人」に、薬剤師にこそ取り組んでほしい接客のコツを色々と語っていただきます。コミュニケーションに苦手意識を抱いている人は、ぜひ真似できるところから業務に取り入れていただければと思います。
スタイリストの髙野さんに聞く、薬剤師の「外見力」
「コミュニケーション」と「外見」はあまり関係ないようにも思えますが、実はそうでもありません。
ここで極端な例ですが、①ネクタイをせず、白衣もズボンもブカブカで、襟や袖周りが汚れている薬剤師と、②着丈にあった服装で清潔感のある格好をしている薬剤師が、服薬指導で全く同じことを言っていたとします。どちらの服薬指導に、より説得力を感じるでしょうか。
「意外と見られているのが”薬剤師の身だしなみ”」