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企業薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2026年2月1日 薬剤師コラム編集部

【企業薬剤師】品質管理の仕事内容やメリット、年収や転職方法を解説

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企業で働く薬剤師の仕事のひとつに、「品質管理」があることをご存知でしょうか。
製薬会社や化粧品会社など様々な企業において、製品を製造する過程での品質管理は必須であり、薬剤師も免許を活かして従事することがあります。

ここでは、品質管理の仕事の内容やメリット・デメリット、転職時の注意点などについて解説します。

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品質管理で薬剤師が行う仕事内容

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製薬会社などで働く薬剤師の品質管理業務とは、生産の過程で医薬品の品質が一定の基準を満たしているかを管理する仕事のことです。
品質管理の仕事内容を詳しくみていきましょう。

品質管理の仕事内容

医薬品の品質管理では、完成した製品だけでなく、その製造過程においても常に安全性が保たれていることが要求されます。
製薬会社で働く薬剤師は、この品質管理業務の中心的な役割を担います。

医薬品の製造は、GMP(Good Manufacturing Practice)という法的基準に沿って行われます。 GMPとは、医薬品の製造における品質基準を規定する法律で、日本語では「医薬品の製造管理及び品質管理の基準」となります。

GMPの規定に従って医薬品の製造が行われているか、製造された医薬品にエラーがないかを検査するのが品質管理の仕事です。

人の命に関わる医薬品は、製造のステップごとに品質に不備がないかチェックする必要があります。
そのため、原料の入荷、製造、最終製品の出荷の各段階で、HPLC(高速液体クロマトグラフ)などの分析機器を用いて検査が行われます。
具体的には以下のような仕事です。

1 原材料の検査・試験 製薬に使用される原材料が規定の品質基準を満たしているかどうかを検査・試験します。

2 中間製品の検査 製品が製造プロセスの途中段階で適切な品質を保持しているかを確認するための検査を行います。

3 最終製品の検査 市場に出荷される前に、製品がすべての品質基準を満たしていることを確認するための最終検査を行います。

4 文書の管理 これらの検査・試験結果を記録し、品質管理プロセスに関連する文書の作成・管理を行います。

このように、大学での機器を使った分析や、データ解析の経験が活かせる仕事です。
また、不備が発見された場合には、他部署と連携しながら、原因を究明し、改善策を講じます。

品質管理と品質保証の違いとは

「品質管理」と似た仕事に「品質保証」があります。
この2つは、製品の品質を担保するという面では共通していますが、アプローチのしかたや目的に違いがあります。

品質管理は、実際の製造現場で、製品が規定の基準を満たしているかどうかを確認するために行われ、製品の検査や試験、その結果の分析が主な仕事です。

一方、品質保証は、医薬品の開発から販売後のアフターフォローまでトータルに関わります。
医薬品の品質が出荷後も維持されるようにシステム全体を監督することが主な仕事です。

品質保証の仕事は、医薬品製造の準備段階の原材料の選定や機械設計、製造から始まります。
そして、製造に関する品質基準を設定し、実際に製造に入るとスケジュール管理、作業工程のチェックなどを行います。
さらに、出荷後にトラブルが起こったときも、品質保証が対応します。

このように、品質管理と品質保証には、仕事内容に違いがあります。どちらも薬剤師の専門性が活かせる仕事だといえます。

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薬剤師が品質管理で働くメリット

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調剤がメインとなる一般的な薬剤師とは大きく違う業務を行うのが品質管理です。
では、薬剤師が品質管理の仕事をすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

薬剤師資格があると、上位管理者が目指せる

品質管理の仕事のなかでも、実際の検査などは、未経験の人や、薬剤師資格がなくても担当することができます。

しかし、医薬品製造管理者や総括製造販売責任者など、組織をまとめるポジションに就くためには薬剤師免許が必要です。

薬剤師資格があると、品質管理部門内でのキャリアパスが広がります。上位管理者や専門職としてのポジションを目指すことが可能で、年収や待遇面でのメリットも期待できます。
また、製薬会社だけでなく、化粧品会社や一般企業の研究職・製造部門での品質管理もスキルを活かせる仕事だといえます。

製薬開発の一助を担える

製薬会社での医薬品の開発には多くの部署やスタッフが関わります。
そのなかでも、品質管理は、製品の安全性と効果を担保するために重要な過程です。
製薬会社の中では研究職や開発職に注目が集まりがちですが、品質管理も薬剤師としての専門スキルを活かしながら製薬開発をサポートする重要なポジションです。
特に、検査や試験、データ分析や解析作業が得意な人にとっては、手応えが感じられる仕事だといえます。

社会的意義がある

品質管理は、患者さんに安全で高品質な製品を提供する、社会的意義のある仕事です。
自分が薬剤師として学んできたスキルを活かせる、多くの人の健康に貢献できるという点で、非常にやりがいのある仕事です。

医薬品が安全に使用できることは当たり前と捉えられがちですが、医薬品の安全は、GMPに基づいた厳密な管理・検査が行われているからこそ実現しています
品質管理に従事する人は、医療全体の安全性の責任を担うことに意義を感じながら、業務に取り組んでいけるでしょう。

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薬剤師が品質管理で働くデメリット

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品質管理の仕事には多くのメリットがありますが、他の職種にはないデメリットもあります。
具体的に確認してみましょう。

患者と対面する機会がない

薬剤師は、困っている患者さんの健康に貢献できる素晴らしい仕事で、調剤薬局や病院に勤務していると、患者さんから直接「ありがとう」の言葉をもらうこともあります。

しかし、品質管理の仕事は患者さんと直接関わる機会がほとんどありません。
患者のケアに直接関与することに魅力を感じる薬剤師にとっては、もの足りなさを感じることもあるかもしれません。

ただし「患者さんと関わる仕事が向いてない」「人と関わる仕事ではなく一人で作業に没頭したい」と考える薬剤師には、この点はデメリットとはならないでしょう。

他部署との調整が多い

患者さんに対する接客的な面が苦手で、コツコツ検査や分析の仕事がしたいと考えて品質管理を希望する薬剤師もいます。
しかし、品質検査で異常が見つかった場合、製造部門や開発部門など他の部署にフィードバックを行い、連携して対応することが必要です。

品質管理は、多くの患者さんと接することはありませんが、社内で部署間のコミュニケーションは発生します。
そのため、「せっかく接客が苦手で企業に就職したのに、意外と人と話す機会が多いな...」と感じるかもしれません。

調剤薬局や病院のように患者さんとの会話の機会はありませんが、他部署との調整業務を行うコミュニケーション能力が求められます

外勤や出張がある

働いている企業にもよりますが、品質管理の仕事には、工場や製造施設での業務や監査対応を行うための外勤や出張が含まれる場合もあります。
企業によっては海外支社があったり、海外との取引先対応があったりして、海外出張に行くことになるかもしれません。
海外勤務に興味がある薬剤師にとっては、魅力のある職種だといえます。

検査やデータ解析だけでなく、外部との関わりも多い職種であることは理解しておきましょう。

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品質管理で働く薬剤師の年収

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品質管理で働く薬剤師の年収は、勤務している企業の規模や、薬剤師自身の経験や役職などによって異なります。
一般的な品質管理薬剤師の場合、年収は400万〜500万円程度が平均です。
一方で、昇進してマネージャー職になると、年収600万円以上も可能です。

品質管理に未経験で転職する場合、求人の相場は350万円程度からになります。
経験者として転職する場合は、年収500万円スタートという求人も見られます。
薬キャリエージェント調べによると、他業種で働く薬剤師の平均年収として、病院は474万円、調剤薬局は517万円、ドラッグストアは514万円です。
薬剤師は基本的に高年収なので、品質管理の薬剤師の年収も製薬会社なので特に高いということはなく、薬剤師の平均的な金額といえます。

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品質管理を行う薬剤師の働き方

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一般企業勤務となる品質管理ですが、正社員以外の働き方も可能です。
転職を検討する際は、それぞれの雇用形態の特徴や注意点を理解しておくことが重要です。
それぞれの働き方の特徴についてみていきましょう。

正社員

製品製造の現場で大きな責任を担う品質管理の仕事では、正社員としての雇用が中心です。
一般企業なので給与体系や昇進システムも明確で、年収は経験や役職によっては、年収500万円以上を目指せるケースもあります。
産休や育休などを含めた福利厚生も整備されており、長期的なキャリアを築きやすい点は大きなメリットです。

ただし、正社員として働きたい場合であっても、製薬会社や化粧品会社の公開求人は数が限られる可能性があります。
転職エージェントも活用しながら求人情報を集めるのがおすすめです。

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派遣社員・パート・アルバイト

派遣社員やパート、アルバイトを品質管理の仕事に雇用している企業もあります。
このような職場では、マネジメントを行う正社員の薬剤師の下で、派遣社員やパート・アルバイトが製品の検査やデータ分析を行うというケースが多く、未経験でも比較的始めやすいのが特徴です。

パートの時給は、調剤薬局や病院などと同じ水準の2000円程度が相場です。
ただし、業務範囲や求められるスキルによっては差が出る点には注意が必要です。

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品質管理に向いている薬剤師の特徴3つ

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ここまでみてきたように、品質管理の仕事には調剤薬局や病院勤務とは違う特徴があります。
そのため「自分に向いているのかわからない」と感じる薬剤師も多いかもしれません。
ここでは、品質管理の仕事に向いている薬剤師の特徴を3つ紹介します。

1.細部に注意を払うことができる

医薬品の検査では、小さなミスやちょっとした異常の見逃しが大きな問題の原因になります。
単調になりやすい検査業務でも、常に緊張感を保ち、法律やGMPに基づいて細部に注意を払うことができる人は、品質管理に向いています。
コツコツと作業を積み重ねられる人は、この仕事で自分の強みを発揮できるでしょう。

2.分析能力が高い

品質管理の仕事で重要なのは、検査データを正しく読み取り、製品の効果や品質に問題がないかを分析する力です。
大学時代に、研究や検査の経験が豊富な人や、分析機器を頻繁に扱ってきた人は、これまでに培ってきたスキルを活かせるはずです。
未経験であっても、論理的思考力や分析力といった能力が高い人は、向いている職種といえるでしょう。
データを扱う仕事が好きな人は、品質管理の仕事を選択肢に入れてみてもよいかもしれません。

3.コミュニケーション能力がある

品質管理はデータと向き合う業務が中心ですが、製造部門や開発部門、外部の会社・企業との連携も、仕事において大きなウエイトを占めます。
臨床の現場で働く薬剤師に必要とされるような接客スキルとは違いますが、業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力は欠かせません。

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薬剤師が品質管理に転職するには

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落ち着いて一般企業で働きたいと考えて、品質管理の仕事に転職したいと考えている人もいるかもしれません。
ここからは、薬剤師が品質管理に転職する際に確認しておくべきことをみていきましょう。

製薬会社以外の企業からの募集もある

薬剤師の品質管理職は、製薬会社だけでなく、医薬品を扱う他の企業からの求人もあります。
動物向けの医薬品を扱う会社や、化粧品会社、食品業界など、幅広い業界で募集があります。

幅広い業界に目を向けて転職活動を行うことがおすすめです。

未経験でも転職は可能

たとえ未経験でも、品質管理の仕事に転職することは可能です。
「未経験者歓迎」という求人もあるので、不安な場合はそのような求人に応募するとよいでしょう。

仕事で必要なスキルや知識は、入社後の研修やOJTで習得することができます。
また、正社員以外にも派遣社員やパート、アルバイトなどさまざまな雇用形態があるので、自分にあった働き方から始めるという選択肢もあります。

転職エージェントを利用する

品質管理への転職を検討する際には、専門の転職エージェントを利用することがおすすめです。
品質管理の求人は、数が少ないのに希望者は多いため、転職活動は厳しくなります。
転職エージェントは、非公開求人情報の提供や面接対策、履歴書の作成支援など、転職活動全般をサポートしてくれます。

製薬会社以外の企業からの求人や、非公開求人も把握しているので、まず登録しておくとよいでしょう。

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まとめ

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病院や薬局などの臨床現場で働く薬剤師の仕事内容は調剤と服薬管理が中心となります。
患者さんへの接客が負担だと感じて、一般企業への転職を考えている人もいるかもしれません。

品質管理は、一般企業のなかでも未経験で転職しやすく、製造や研究職と連携しながら薬の安全性と効果を支える意義のある仕事です。
土日休みで安定して働くことができ、正社員・派遣社員・パートなど、キャリアやライフスタイルに合わせた働き方を選べる点もメリットといえます。

ただ、調剤薬局などに比べると、求人数は少なめです。
だからこそ、転職エージェントを頼ることをオススメします。

未経験でもチャレンジできる品質管理の仕事を検討してみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

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