糖尿病患者さんから学ぶこと4

医療者との会話の中で、目標に気づけた患者さん
患者さんは、72歳の男性。今回、整形の手術を控えていましたが、事前の検査でHbA1c 11.9%とコントロール不良を指摘され、手術前の血糖マネージメント入院となった方でした。当院で手術をされる予定となっているため、整形、内科共観で周術期管理では中止すべき内服薬からインスリンへの置き換えを行っていくという治療方針を立てました。
入院して丸1日、今まで内服していただいていたお薬(ルセオグリフロジン5mg、リナグリプチン5mg、メトホルミン1000mg)を飲みながら、当院での1日1800kcalの食事を召し上がっていただくと、朝の血糖値が100台前半、その他の食前血糖が100台後半~200台前半と、入院直前に測ったHbA1c 11.9%とは大きく乖離する印象がありました。家での食事や動き方と入院後の食事、動き方が極端に異なる可能性や、家での服薬順守率が良くなかった可能性などを聞き取るために、糖尿病専門医の先生との回診にて患者さんとお話してみることにしました。