2025年4月中間改定を徹底解説①医療DX推進体制整備加算
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「薬局のアンテナ」のてっちゃんです!
今回は、2025年4月の診療報酬中間改定のうち、医療DX推進体制整備加算を取り上げます。
今回のコラムは、これらの点数の見直しの概要と詳細、その背景について取り上げます。薬局の皆さんがスムーズに対応できる内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
医療DX推進体制整備加算の概要
医療DX推進体制整備加算は、その名の通り、医療DXを推進する体制を整備している薬局が算定出来る、調剤基本料の加算(月1回まで)です。
2025年(令和7年)2月時点の点数イメージとしては以下にてご確認ください。
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医療DX推進体制整備加算の概要/薬局のアンテナ作成
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医療DX推進体制整備加算の算定ポイント/薬局のアンテナ作成
2025年4月・診療報酬中間改定での見直し内容
医療DX推進体制整備加算の算定ポイント図の赤字で示した部分「マイナ保険証の利用実績が一定程度以上」の要件および点数が、2025年4月以降、以下のように変わります。
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医療DX推進体制整備加算の算定ポイント/薬局のアンテナ作成
なお、2025年(令和7年)10月以降のマイナ保険証の利用率実績要件は、現段階では未定となっています。
マイナ保険証の利用率の計算方法は、従来通りです。
例えば、2025年(令和7年)4月の算定区分は、その5ヶ月前から3ヶ月前(令和6年11月~令和7年1月)の期間で、マイナ保険証の利用率が最も高い月の実績によって決定されます。
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医療DX推進体制整備加算・マイナ保険証の利用率の計算方法/薬局のアンテナ作成
施設基準の届出について
なお、施設基準の届出については、疑義解釈通知で示される予定となっていますので、続報をお待ちください。
電子処方箋に関する要件について
医療DX推進体制整備加算では「電子処方箋により調剤する体制を有していること」という要件もありますが、2025年(令和7年)3月31日までは、経過措置として取り扱われています。
2025年(令和7年)4月以降は予定通り経過措置が終了します。
具体的な変更点は以下の図でご確認下さい。
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医療DX推進体制整備加算・2025年(令和7年)4月以降の要件/薬局のアンテナ作成
2025年(令和7年)4月以降に医療DX推進体制整備加算を算定する場合は、電子処方箋への対応が必要になります。未対応の場合は、準備を進めましょう。
電子処方箋へ対応するには、電子処方箋のシステム導入だけでなく、例えば、以下の項目への対応が必要です。