2025年4月中間改定を徹底解説②特定薬剤管理指導加算3-ロ
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「薬局のアンテナ」のてっちゃんです!
今回は、2025年4月の診療報酬中間改定のうち、特定薬剤管理指導加算3-ロを取り上げます。
今回のコラムは、これらの点数の見直しの概要と詳細、その背景について取り上げます。薬局の皆さんがスムーズに対応できる内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
前回の記事はこちら>
2025年4月中間改定を徹底解説①医療DX推進体制整備加算
特定薬剤管理指導加算3-ロの概要
特定薬剤管理指導加算3-ロは、選定療養や医薬品供給不足で薬の変更を患者に説明する際に算定出来る点数です。
![特定薬剤管理指導加算3-ロの概要/薬局のアンテナ作成](https://m3-pharmacist-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/uploaded_image/pharmacist_news/12518/250212_dispensation_fee_point_25_1.png?1739769747)
特定薬剤管理指導加算3-ロの概要/薬局のアンテナ作成
2025年4月・診療報酬中間改定での見直し内容
今回、特定薬剤管理指導加算では、3-イ(5点)はそのままに、3-ロの点数が2025年(令和7年)4月以降、以下の通り引き上がります。
![特定薬剤管理指導加算3-ロ・2025年4月・診療報酬中間改定での見直し内容/薬局のアンテナ作成](https://m3-pharmacist-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/uploaded_image/pharmacist_news/12519/250212_dispensation_fee_point_25_2.png?1739769748)
特定薬剤管理指導加算3-ロ・2025年4月・診療報酬中間改定での見直し内容/薬局のアンテナ作成
なお、本点数については引き上げのみであり、算定要件の変更はありません。
見直しの背景
見直しが行われる背景は以下の2点です。
①2024年10月から始まった選定療養制度の説明に大きな負担がかかっていること
②医薬品の供給停止や出荷調整が続いており、患者説明の負担が大きいこと
順番に見ていきます。
1)2024年2024年10月から始まった選定療養制度の説明に大きな負担がかかっていること
長期収載品の選定療養に関する患者への対応については、約9割の薬局が負担感を訴えており、患者への説明に長時間を要する場合があるほか、業務に支障が出た等の対応困難事例もあります。
![薬局における長期収載品の選定療養等の対応状況/中間年改定の年に行う期中の診療報酬改定について/厚生労働省](https://m3-pharmacist-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/uploaded_image/pharmacist_news/12520/250212_dispensation_fee_point_25_3.png?1739769748)
引用元:薬局における長期収載品の選定療養等の対応状況/
中間年改定の年に行う期中の診療報酬改定について/厚生労働省
この図を見ると、説明に5分以上かかっているケースも多くあることが想定され、負担が大きいことが読み取れます。