フェキソフェナジンなどが対象に!OTC類似薬の別途負担の仕組み
「薬局のアンテナ」のてっちゃんです。
2027年3月から、OTC類似薬を使用する患者さんには、原則として別途の負担が発生する予定です。長期収載品の選定療養よりも仕組みが複雑なため、薬局で患者さんから説明を求められる機会が増えると考えられます。
そこで今回のコラムでは、どのような薬や患者さんに別途の負担が発生する可能性があるのかを解説します。
※本コラムは、2026年8月5日に行われた「第4回OTC類似薬の保険給付の見直しの実施に向けた技術的検討会」の資料を基に作成しています。
①OTC類似薬の保険見直しとは?
一言でいうと、OTC類似薬が処方された場合に、その薬剤料の4分の1が自費となる仕組みです。この自費分は「別途の負担」と呼ばれます。詳細な制度設計はこれからですが、例えば抗アレルギー薬30日分が処方されている3割負担の患者さんでは、現在540円の負担が855円になる例が示されています。
引用元:OTC類似薬の薬剤給付の見直し /厚生労働省
長期収載品の選定療養であれば、特別の料金が発生することを理解した上で患者さんが先発医薬品を自ら選んでいるため、薬局での説明も比較的混乱がなかったと思います。
一方で、OTC類似薬の保険見直しについては、患者さん自らがOTC類似薬を選んでいる訳ではないので、説明を求められるケースも十分に想定されます。
患者さんに分かりやすく説明できるよう、薬局でもあらかじめ準備しておく必要があります。
参考までに、長期収載品の選定療養との違いを以下に示します。
| 比較項目 | OTC類似薬の保険見直し | 長期収載品の選定療養 |
|---|---|---|
| 開始時期 | 2027年(令和9年)3月スタート予定 | 2024年(令和6年)10月 2026年6月負担割合見直し |
| 主な目的 | セルフメディケーションの推進、 医療保険財政の適正化 |
後発医薬品(ジェネリック) への置き換え促進 |
| 対象となる薬 | 市販薬(OTC)と同じ成分・用量 の医療用医薬品 |
ジェネリックが存在する先発 医薬品 (長期収載品) |
| 追加負担の額 | 処方された薬剤費の4分の1 (別途の負担) |
先発品と後発品の価格差の 2分の1 (特別の料金) |
| 制度の枠組み | 一部保険外療養 | 選定療養 |
OTC類似薬の保険見直しは選定療養ではない点(新しい仕組み)、追加負担は薬剤料の差額ではなく薬剤料の全額に対する1/4である点がポイントです。
別途の負担が発生するかどうかの判断フローは以下の通りです。
以降はこのフローチャートに沿って解説します。
OTC類似薬を使用した際の別途負担についてのフローチャート/筆者作成
STEP1:対象医薬品が処方されている
別途の負担の対象となるOTC類似薬については、対象医薬品の一覧案が示されています。
この一覧に掲載されている薬は別途の負担が発生する可能性があります。
逆にいうと、OTC類似薬でなければ別途の負担は発生しません。
一覧は以下のリンクよりご確認頂けます。
