「3次資料☓メタ知識」が薬剤師を救う
最後の藁
突然ですが質問です。
「最後の藁」という言葉をご存知でしょうか?
これは英語の慣用句(It is the last straw that breaks the camel's back.)に由来しています。「ラクダの背中に限界まで荷物を積んでしまうと、たった1本の藁を乗せただけでラクダの背骨が折れてしまう」という意味です。
ラクダと同様、人間の能力にも限界があります。記憶力も然りで、どんなに努力しようと100%覚えるのは不可能です。
その一方で、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・再生医療等製品など近年“ややこしい”薬が急増しています。そこには従来の薬とは比べ物にならないボリュームの情報が付随しており、我々薬剤師はそれらと対峙しなくてはならないのです。
ひょっとしたら、明日入荷する薬が「最後の藁」になるかもしれません。
ところで、我々の身の回りには驚くほど知識が豊富な人がいます。たとえば、弁護士。
では、弁護士は全員があの分厚い六法全書を全て記憶しているのかといえば、答えはきっと「NO」でしょう。にもかかわらず彼らが仕事をこなせている秘密を解き明かせば、「最後の藁」を克服する糸口が見つかるかもしれません。
ここで五つ目のシン常識を提示しておきます。
シン常識❺:「3次資料☓メタ知識」が薬剤師を救う