ドラッグストア薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2025年4月1日 薬剤師コラム編集部

ホワイト企業なドラッグストアの見分け方、ポイント5つ!給与、勤務時間…

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ドラッグストアで働くことに興味はあるけれど、営業時間が長いし、仕事がハードなのではないかと心配に感じる方もいるのではないでしょうか。薬剤師として働くのだから、きちんとした会社で働きたいですよね。

ドラッグストアには大手チェーンだけでも多くの種類がありますが、どこがホワイト企業なのでしょうか。せっかく入社した会社がブラック企業だったら困りますよね。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、ホワイト企業かどうかの判断基準はぜひとも知っておきたいもの。ここでは、ホワイト企業を見分けるコツを解説します。

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ドラッグストアがホワイト企業かはどこで判断する?

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ドラッグストアがホワイト企業かどうかを外部から見分けるのは難しいですが、次の5点に注目してみるとよいでしょう。

ホワイト企業なドラッグストアかどうかの判断ポイント5つ

  1. 給与
  2. 勤務時間
  3. 休みの取りやすさ
  4. 女性の働きやすさ
  5. 離職率の低さ

まずはこのような条件面からドラッグストアをチェックしてみましょう。
ここでは、それぞれの項目について、具体的にどのような点に注目すればいいのか、順番に見ていきます。

1 給与

求人票を見ていると、「年収600万以上」のような記載を見かけることがあります。金額的には非常に魅力的な求人に思えますよね。
薬キャリエージェント調べでは、ドラッグストア勤務の正社員薬剤師の平均年収は514万円ですから、600万円はかなりの高年収といえます。

このとき気をつけなければならないのは、記載されている金額が純粋な基本給かどうかという点です。基本給とは、残業代や交通費、住居手当等を含まない金額です。
しかし求人票によっては、残業代を含んだ金額を載せているものもあるのです。
そうすると、年収は高いように見えても、残業を前提としている職場であるということになります。

求人票に記載されている年収額には、統一された基準というものはありません。求人によって含まれている給与の範囲に違いということを念頭に置いて、給与を比較しましょう。
そして、応募する際には、基本給の金額の確認と、残業代がきちんと支給されるのかという点を忘れずに確認しましょう。

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2 勤務時間

ドラッグストアは営業時間が長いため、シフト制の勤務が一般的です。
通常は8時間勤務で、早出と遅出に分かれていることが多いです。なかには、シフト時間が数パターンもある職場もあります。

店舗の営業時間にもよりますが、遅出の場合、定時が22時になるパターンも珍しくありません。
求人票によっては営業時間のみが記載され、勤務時間についてはシフト制と書かれているだけというものがあります。具体的なシフトの時間については事前にしっかりと確認しましょう。

併せて確認するべき点は残業時間についてです。
ホワイト企業かどうかを見分ける点は、残業時間の少なさにあります。
8時間勤務のシフト制を組んでいるにもかかわらず、長時間のサービス残業を強いられるような職場も、なかにはあります。

スタッフの人数が業務量に比較して少ないような職場は、残業も多くなる可能性が大きいでしょう。
一般的には、残業時間が月20時間以内ならホワイト企業といわれます。

この点については、口コミを見たり、もしできるならば働いている人から話を聞いたりするなどして情報を集めることが大切です。
転職エージェントを利用している場合は、コンサルタントに尋ねてみるといいでしょう。求人票からはわからない内情について教えてくれます。

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3 休みの取りやすさ

ドラッグストアは年中無休で営業している店舗が多いため、休みの取り方も変動的になります。基本的には平日休みが多くなるでしょう。土日に休みたいと思っても、いつも希望通りに休めるとは限りません。
ただ、スタッフの人数が多い店舗なら、その分休みは取りやすくなるといえます。

加えて職場の風通しの良さ、雰囲気の良さによっても、休みの取りやすさは変わってきます。
職場の雰囲気については、実際に店舗を訪問して確かめてみることをおすすめします。
店舗の有給取得率を調べてみるのもよい方法です。

また、年間の休日日数についても注目してみるとよいでしょう。
年間休日日数とは、法定休日のほか、企業が定めている夏季休暇や年末年始休暇等の休日をすべて合わせた日数です。

労働基準法では年間105日の休日が最低ラインとなっています。
一般的には、年間で120日以上休日が定められていると、ホワイト企業と言われています。
最近は、働き方改革の流れで、大手チェーンを中心に年間休日120日とする企業も増えているので、チェックしてみましょう。

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4 女性の働きやすさ

女性にとって働きやすい職場とは、柔軟な働き方が選択でき、休みが取得しやすく、男女の能力評価が公平である職場でしょう。
時短勤務や在宅ワーク、フレックス制などの多様な働き方が用意されていたり、有給や育休、介護休暇などが取得しやすかったりする職場は、女性に限らず男性にとっても働きやすい職場といえます。

そのような職場は風通しも良く、必要な情報の共有もスムーズに行われています。
また、男女の能力評価が公平な職場は、パワハラやセクハラといった問題についての意識も高いと考えられます。女性の管理職の人数に注目してみるのもいいでしょう。

薬剤師は女性が多いので、産休や育休が整備されているのはもちろん、子どもが小学校3年生まで時短勤務ができるといった子育て支援の制度が用意されている企業もあります。

そのほかにも職場の人員体制の整備や福利厚生の充実など、職員が働きやすい環境づくりを率先して進めているのがホワイト企業の特徴です。

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5 離職率の低さ

離職率の低さもホワイト企業の特徴です。
たとえば、同じ求人がいつまでも出ている、あるいは繰り返し出ているような職場は、何かの事情が隠されている場合があります。

特に、同一の店舗から同じ求人が繰り返し頻繁に出ている場合、入社した人がすぐにやめてしまっている可能性があります。このような職場は注意したほうがよいでしょう。
離職率については外部から知ることは難しいのですが、転職エージェントのコンサルタントに調べてもらうことができます。

自分が入社してからすぐに辞めるのは避けたいと考えれば、事前の調査が大切だと言えます。

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ドラッグストアの種類による働きやすさの違い

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ドラッグストアには大きく分けて2種類の店舗があります。
近年非常に増えてきている調剤併設型の店舗と、調剤設備を持たないOTC医薬品のみの店舗です。
それぞれの働きやすさについて解説します。

調剤・OTC併設のドラッグストア

調剤・OTC併設のドラッグストアでは、調剤業務とOTC医薬品の販売業務の両方を学ぶことができます。

調剤に関しては、店舗の性質上さまざまな方面から処方箋が持ち込まれやすいため、幅広い調剤スキルを高めることができます。
一方で、診療時間内に受診できないお客さまから直接ヒアリングし、適切なOTC医薬品を提案するのも大事な仕事です。
お客さまと近い距離で、薬剤師としての知識を存分に発揮することができる職場です。

店舗によっては、調剤担当とOTC販売担当を分けているところもありますが、基本的にはどちらにも対応する働き方が求められます。
その分、給与はOTCのみのドラッグストアに比べるとやや高い傾向にあります。

薬キャリエージェント調べによると、OTCのみのドラッグストアに勤務する薬剤師の平均年収は500万円、一方の調剤併設型ドラッグストアは平均年収528万円でした。
また、一般的な調剤薬局とは違い、ドラッグストアには薬剤師以外のスタッフも多数働いているため、スタッフ同士の関係が閉鎖的にならない点も働きやすさの1つといえます。

調剤業務に限定しない、医薬品全般に対する幅広い知識とスキルを身につけたい人には、働きやすい職場でしょう。

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OTCのみのドラッグストア

調剤業務を行わないOTCのみのドラッグストアでは、OTC医薬品に関する相談や販売のほか、サプリメントや健康食品などについてのアドバイスを行います。
お客さまからのヒアリングをもとに、薬剤師の裁量で適切な薬を処方できる点は、大きなやりがいを感じさせてくれるでしょう。

その他、レジ打ちや品出し、在庫管理、清掃などの店舗業務や、売り場の動線づくり、商品陳列やPOP作成といった販売促進なども行います。
医薬品の取り扱いだけに限定されない、多彩なスキルを身につけたい人には、働きやすい職場といえます。
特に将来、独立起業を考えている人には、店舗の運営方法や、医療品を含めたさまざまな商品の販売ノウハウを学べるドラッグストアは、おすすめの職場です。

また、OTC販売のみのドラッグストアは、一般的に薬剤師の数が少ないため、意外と早い年代で管理薬剤師などの役職に就く可能性もあります。
このように、比較的若いうちからキャリアアップの道が用意されている点も、OTCドラッグストアの働きやすさを示しています。

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ホワイト企業のドラッグストアに転職するには?

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ここまででホワイト企業かどうかを判断する基準について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
せっかく転職するならぜひともホワイト企業に決めたいですよね。
ここからは、上手にホワイト企業に転職するためにやっておくべきことをお伝えします。

就業条件を確認する

気になる求人を見つけたら、先ほど説明したように、ホワイト企業かどうかを判断する5つの基準に照らし合わせて就業条件を確認してみましょう。
給与面は適切か、勤務時間は何時から何時までか、残業は発生するか、年間休日日数は何日か、休みは取りやすいか、離職率は高くないか、そして女性が働きやすいような工夫が取り入れられているか、などです。

求人票には、必ずしも正確なことが書かれているとは限りません。
高収入を強調していても実際は残業代込みの金額だったり、残業なしと書いてあっても残業が常態化していたりする場合もあります。

基本的な就業条件については、しっかりと情報を集め、確認を取りましょう。
もし転職エージェントを利用しているなら、5つの基準のほかにも気になる点があればどんどん質問してみてください。

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実際の店舗を見る

職場の雰囲気を知るためにも、実際の店舗はぜひ訪れてみるようにしましょう。
求人票だけではわからないのが、職場の雰囲気です。

明るく活気に満ちているか、スタッフ同士の連携はスムーズか、お客さまとのコミュニケーションは取れているかなど、自分の目で見て確認してみましょう。

また、採用面接の際に、実際に店舗を訪れて感じたことや印象を述べると、こちらの熱意も伝わりやすく、好印象となります。

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まとめ

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ドラッグストアがホワイト企業であるかどうかを判断するには、給与、勤務時間、休みの取りやすさ、女性の働きやすさ、離職率の低さに注目して、情報収集をしてみるとよいでしょう。

その際、求人票に記載されていることだけを見るのではなく、実際はどうなのかという情報を集めることを心がけてください。店舗の雰囲気を実際に見てみるのも大切です。

知り合いから情報を集めたり、転職エージェントを上手に利用したりしながら、ホワイト企業への転職を成功させましょう。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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