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ドラッグストア薬剤師の転職・年収コラム

更新日: 2025年5月30日 薬剤師コラム編集部

ドラッグストア勤務の薬剤師年収、800万円や1000万円は可能?

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薬剤師になりたいと思った理由はさまざまでしょうが、そのなかに「年収が高そう」があるという人は多いのではないでしょうか。薬剤師になるには、薬学部に6年間通わなければならず、学費がかかります。医療の専門職ということもあり、それ以上のリターンが欲しいと思うのは当然かもしれません。

しかし、就職して、思ったほど給与が高くないと感じることはないでしょうか。薬剤師になったからには、年収800万円、頑張って1000万円は稼ぎたいと思う方もいるでしょう。

薬剤師の職場のなかでは、ドラッグストアは高年収という話を耳にすることがあります。ここでは、ドラッグストアで働くと年収はどのくらいになるのか、800万円から1000万円稼ぐことは可能なのかについて解説します。

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ドラッグストア薬剤師の平均年収

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ドラッグストアは、病院や調剤薬局と違って、医薬品以外にもさまざまな商品を扱っています。薬剤師であっても、調剤や服薬指導以外の業務に携わることが多くなります。
では、ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収はどのくらいなのでしょうか?ほかの職場で働く薬剤師と比べると高いのでしょうか、低いのでしょうか。
最初に、ドラッグストア薬剤師の年収のデータを確認してみましょう。

ドラッグストア勤務の薬剤師、平均年収は?

薬キャリエージェントの調査によると、薬剤師の業種別の平均年収は以下のようになっています。

男女計
ドラッグストア(OTC・調剤併設) 528万円
ドラッグストア(OTCのみ) 500万円
ドラッグストア一律 514万円
調剤薬局 517万円
病院 474万円

トップはOTCと調剤を併設したドラッグストアで528万円、次いでOTCのみのドラッグストアで500万円となっています。
もちろん実際の金額は、店舗やドラッグストアチェーン、経験年数や役職、地域差などによって上下しますが、一般的な薬剤師の平均年収と比べてやや高めです。新卒で入社して間もない時期でも、初年度から500万円程度の年収が見込める場合もあります。

また、近年、ドラッグストア業界は競争が激しく、薬剤師確保のために待遇改善が行われ、高年収の求人が増えています。新卒の初任給が上がっていることも、この傾向を後押ししています。
薬剤師として年収アップを考えるなら、ドラッグストアはねらい目と言えるでしょう。

他の業種よりドラッグストア薬剤師の年収は高め

調剤薬局や病院と比べ、ドラッグストア薬剤師の年収が高いのはなぜでしょうか。
病院や調剤薬局は診療報酬に応じて売り上げが決まるので、自分たちの努力で売上を上げにくいといえます。
一方で、OTCや薬以外の日用品や食料品、化粧品などを幅広く扱うドラッグストアは、営業努力によって店舗の売上がアップします。薬剤師の給与も上がりやすい状況にあるといえます。

OTCのみのドラッグストアより調剤を併設したドラッグストアが高年収なのは、調剤の専門スキルが評価されているからでしょう。専門性の高いスキルを磨きながら給与アップしたい薬剤師におすすめだといえます。

ドラッグストアは営業時間が長く、残業が発生しやすい点も関係しています。残業については、残業してもかまわない人、残業はしたくない人とさまざまでしょうが、残業すれば確実に給与アップできるという点では、残業の機会の多いドラッグストアは収入アップさせやすいということもできます。

また、マネジメント方面に興味と能力がある人には、店長や薬剤師といった昇進ルートが用意されています。管理薬剤師以外にあまり昇進ポストがない他の職種と比べて、ドラッグストアは自分の努力次第で大幅に給与アップが可能です。このように高年収の層があることが、ドラッグストアの平均年収を押し上げている面もあるでしょう。

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ドラッグストアで年収800万円は可能?

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ドラッグストアで働いて、年収800万円を稼ぐことは可能なのでしょうか?
結論から言えば、年収800万円は決して不可能な金額ではありません。
ドラッグストアは一般企業なので、薬剤師以外の従業員も多く働いています。全国チェーンで上場している大企業も多く、本社勤務になれば一般企業のような役職があります。これは昇進のルートが多くあるということです。

また、住居手当や家族手当のような各種手当も充実しています。
このように、会社のなかでキャリアアップしていくことによって、ドラッグストア薬剤師は年収800万円に近づくことができるでしょう。

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年収800万円が実現できる働き方

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ドラッグストアで年収800万円を実現するためにはどうすればいいのでしょうか?

1. 管理職に昇進する

エリアマネージャーや本社勤務の管理職になれば、年収800万円は可能です。
この水準に達するためには、経験年数やスキルだけでなく、複数の店舗で店長として出した実績も必要になります。大規模な店舗をまとめて大きな売り上げを出した、新規出店を担当して軌道に乗せた、というように、数字でマネジメントスキルを示すことが必要です。

また、店舗の異動や転勤も必須となるでしょう。年収は、地域に根ざしたドラッグストアよりも全国チェーンのほうが高い傾向があります。その場合、転勤も全国規模となるかもしれません。年収800万円を実現するには、一般的な薬剤師とは違う意識を持って仕事をすることが求められます。

【実例】年収800万円のエリアマネージャーの給与明細

薬キャリエージェントでは、全国の薬剤師に給与についてアンケートを行いました。
そのなかから、年収800万円以上の給与明細をご紹介します。

Hさん(50代)の給与明細

勤務地 神奈川県
勤め先 調剤薬局・調剤併設ドラッグストア
雇用形態 正社員
役職 エリアマネージャー
給与に関係する資格
基本給 500,000 円
残業など
その他手当 90,000 円
(手当名) 住宅手当、役職手当
月給合計 590,000 円
賞与 1,000,000 円
年収 8,080,000 円

2. 残業や休日出勤を増やす

ドラッグストア業界では、営業時間が長くシフト制で働くことが多いため、残業が発生しやすい傾向があります。残業や休日出勤を増やせば、時間外手当が増加し、年収800万円に近づけることができます。しかし、過労を避けるために勤務と休養のバランスを取ることも大切です。

3. Wワークをする

最近は副業が認められるケースも増えてきています。ドラッグストアでの勤務に加えて、夜間や休日に調剤薬局などでパートや派遣として働くことで、年収を増やすことが可能です。ただし、職場で副業が許可されているかは、最初にきちんと確認しておかなければなりません。また、体調を崩したりすることのないよう注意しましょう。

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ドラッグストアで年収1000万円は可能?

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年収800万円の次に目標となるのは年収1000万円ではないでしょうか。
年収1000万円といえば高年収の代名詞ですが、ドラッグストア勤務で到達することは可能なのでしょうか。

ここでは、ドラッグストアで年収1000万円は可能かについて、実際の給与の例も紹介しながら考えます。
ただ、年収1000万円となると、ドラッグストアで働くだけでは厳しい面もあります。実例と併せて、ドラッグストアにとらわれず薬剤師が年収1000万円を実現する方法について紹介します。

【実例あり】ドラッグストアで年収1000万円は実現できる?

給与アンケートには、エリアマネージャーで次のような年収960万円という回答がありました。エリアマネージャーのなかでも、高年収なケースです。

Mさん(50代)の給与明細

勤務地 岐阜県
勤め先 調剤薬局・調剤併設ドラッグストア
雇用形態 正社員
役職 エリアマネージャー
給与に関係する資格 実務実習指導薬剤師
基本給 500,000 円(月給)
残業など
その他手当 150,000 円
(手当名) 資格手当、役職手当
月給合計 650,000 円
賞与 1,800,000 円
年収 9,600,000 円

このように、ドラッグストアで昇進して、エリアマネージャーや本社勤務で役職につけば年収1000万円もあり得ないことではありません。
ただ、レアケースであると考えておいたほうがいいでしょう。

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年収1000万円を実現するには

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薬剤師が年収1000万円を実現するには、一般的な業務をして給与をもらうという働き方では難しいのが現実です。
しかし、せっかく取得した薬剤師免許です。この資格を生かして年収1000万円を実現する方法を紹介します。

1. 地方の高額求人に転職する

都市部と比較して、地方では薬剤師不足が深刻なので、高い給与で求人が出されていることがあります。ドラッグストアが出店していないようなへき地や離島であっても、病院があって医薬品を扱う限りは薬剤師が必要とされるからです。

そのような地方の求人では、年収が800万円~1000万円に達するケースもあります。また、地方の求人では、住居が提供されたり、引越し費用を負担してくれたりすることもあり、そのような求人であれば実質的な収入はもっとアップします。

ただし、実際に移住して働けるかどうかは慎重に考えなければなりません。家族や自分の生活の利便性の面で難しいこともあるでしょう。
数年間というように、期間を区切って挑戦するという方法もあります。
実際に応募するかどうかは、家族と相談したりさまざまな状況を考えたりして慎重に判断してください。

2. 独立開業する

自分でドラッグストアや薬局を開業すれば、収入の上限が大幅に上がります。独立にはリスクが伴いますが、経営を軌道に乗せることができれば、1000万円以上の収入を得ることも十分可能です。自分で薬局を経営すれば、定年も関係なくずっと高年収で働くこともできます。
ただし、開業資金を調達しなければなりませんし、薬剤師としてのスキルのほかに、経営スキルや地域の医院や薬剤師とのネットワークも必須です。

もし、独立開業を目指す場合は、自分が開業したい規模の調剤薬局に転職して、仕事のやり方や経営方法を学ぶとよいでしょう。
独立開業には、自分がイチから立ち上げるほかに、経営者が高齢化して後継者のいない薬局を事業継承するという方法もあります。この場合も地域の薬剤師のネットワークが大切になるでしょう。

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まとめ

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ドラッグストアで働く薬剤師は、他の職場と比べて年収が高い傾向にあります。一般職として働きながら残業や休日出勤をすれば、給与を増やすこともできます。

また、ドラッグストアのなかで管理職をめざせば、年収800万円以上を実現することもふかのうではありません。しかし、年収1000万円をめざすには、ドラッグストアにとらわれない働き方も選択肢に入れる必要があるでしょう。

このように、ドラッグストアには年収アップのルートがいろいろ用意されています。自分の働き方やライフスタイルを大切にしながら、年収アップの方法について考えてみてください。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

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