第4回「副作用歴を確認しよう!」|薬剤師のための英会話


新人薬剤師 伊呂波くん
薬局勤務1年目のほやほや新米薬剤師。
外国からの患者さんとのコミュニケーションに悩んでいる。

先輩薬剤師 エーコさん
帰国子女で英語が得意な薬剤師8年目の中堅薬剤師。
得意の英語を生かして伊呂波くんの悩みに答えてくれる頼りになる先輩。
これまでに使用した薬で何かトラブルが起きたことはないか、副作用歴やアレルギー歴を確認することは、安全な薬物治療を考える上で非常に大切です。しかし、ひとことに「副作用歴」といっても、どのような症状が出たのか、どのくらいの頻度で起こるのか、といった情報も、副作用の可能性を考える上では重要です。
そういった情報をより正確に確認するためには、どのような英語表現を使えば良いのでしょうか。
副作用歴を英語で確認するには?

後輩(伊呂波くん):
患者さんの副作用歴って日本語でも確認が難しいと感じるけれど、英語になるとなおさら難しそう。どういう風に確認すれば良いのだろう?

エーコさん:
まずはこんな風に尋ねるところから始めるのも、わかりやすくて良いと思うよ
ドゥ ユー ハブ エニー アラージィ トゥ メディケーションズ
Do you have any allergy to medications?
薬のアレルギーはありませんか?
「副作用を経験したことはないか?」を直訳すると「Have you ever experienced any side effects?」となります。こちらの表現でも文法的には問題はなく、基本的に意味も伝わると思われますが、副作用(side effect)という言葉は、話し言葉としてあまり一般的ではありません。日本語で対応する際も、「副作用の経験はありませんか?」よりも「薬を飲んでアレルギーが出たり気持ち悪くなったりしたことはないか?」と尋ねた方がピンと来る患者さんは多いのではないでしょうか。英語でも同じように、まずはアレルギーなどで飲めない薬がないかどうかを尋ねるところから始めるのは、英語が苦手な薬剤師にとっても挑戦しやすい確認方法になります。
「side effect」という表現を使う際には、下記のように表現してもOKです。
ドゥ ユー ハブ エニー サイドエフェクト フェン テイキング エニー カインド オブ メディケーションズ
Do you have any side effects when taking any kind of medications?
薬を飲んだあとに何か副作用が出たことはありますか?
side effect:副作用(薬との因果関係が否定できないもの)
adverse event:有害事象(薬との因果関係を問わず、薬を使った後に起きた望ましくないもの全て)
どんな副作用だったのか、より詳しく確認するには?

後輩(伊呂波くん):
もし副作用の経験がある、と返答されたときは、どんな副作用だったのかを確認する必要があるけど、そんな時はどうやって確認すれば良いのかな?
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