薬剤師1149人に聞いた!先輩薬剤師の成功例から学ぶ薬剤師国家試験
第106回 薬剤師国家試験のシーズンがやってまいりました。今回は、m3.com薬剤師会員へ国試に関するアンケートを実施。来春、薬剤師への仲間入りを夢見る受験生へ、先輩薬剤師から「私はこれで合格した!」と言える国試対策法と共に激励の言葉が届きましたので、あわせてご紹介します。
Q.国試対策をいつから始めていましたか?
「8ケ月~10ケ月前から」が20%、「5~7ケ月前から」が19%、「2~4ケ月前から」が18%とこの辺りに回答が集中しました。5年から始めていたコツコツ組も18%居ますが、特に対策はしなかったという猛者も6%いらっしゃいました。勉強のペースは人によって違うけど、多くの薬剤師が1年を切った辺りには国試対策を始めているようです。だからといって、もう間に合わない! という訳ではないと思います。先輩薬剤師の皆さんが実践した国試対策や勉強法についてご紹介しますので、成功、お勧め対策を実践して、今からスパートをかけていきましょう!
Q.国試対策について、おすすめの勉強法(着手順序やルーティーン、時間の活用術など)を教えてください。
過去問で傾向と対策を
- とにかく過去問は早めにすべて終わらし、傾向と対策を練って頻度の高いものから早めに攻略していく。
- 過去問を繰り返し解く。確実に解ける問題を増やす。同じ問題集や辞書、参考書を何度も使い込む、ボロボロになるまで使い込みます、これは受験直前の自信と不安解消に有効です。
得意分野から攻める
- 苦手な分野で配点の低そうな分野は思い切って後回しにする。とれるところをしっかり固めるよう心がける。
- 得意な科目から進めるのが効率良い。苦手な科目からだとなかなか進まない。
苦手な科目から克服する
- 弱点を克服することが先決。あとは問題を数多くこなすこと。
- 得意分野は頑張って勉強しても、元々できているので点数は伸びない。不得意分野から勉強すると点数が飛躍的に伸びるし、足切り対策にもなる。夜型で勉強していたのを、国試本番に合わせて朝方に一気に切り替える。
- 「今日から勉強するぞ!」という日からは、どんなに眠くても5時に起きて勉強。気分転換はご飯を食べるかシャワーを浴びる。間食禁止(だらける)。テレビは見ない。
集中できる場所で勉強を
- 自宅では集中できないので、大学に行って周りが勉強しているところで勉強した。
- 図書館などで集中してする方が良い。行き帰りの時間も気分転換になるのでちょうどいい。
- まずは暗記で点数が取れそうな分野をひたすら覚える。何度も紙に書いたり言葉にしたり、部屋中(風呂やトイレにも)に張り紙した。内容が理解でき余裕で解ける問題は繰り返し解かないで飛ばす。次に苦手な分野を徹底的にやる。ひとりでやると甘えが出てきてしまうのでファミレスなど人目のあるところで迷惑がかからないように勉強した。
来春の国試受験生へ、ぜひ激励の言葉をお寄せください。
国試はすべての薬剤師の原点ですよね。今年はコロナ禍のために、オンライン講義などによって勉強に励んでいる方も多いことでしょう。このような社会状況のなかで、不安もあるかと思いますが、体調管理には万全を期して望みましょう。最後の学生生活を存分に満喫しつつ、薬剤師になる自分を想像しながら頑張って下さい。薬剤師コラム編集部一同、心より応援しています。