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服薬指導に活かす!点眼薬の素朴なギモン

更新日: 2026年8月25日 杏 優花

「この目薬、1本で何日分?」に即答!点眼薬の計算式と残薬確認のコツ

服薬指導に活かす!点眼薬の素朴なギモンのメイン画像
☞この記事で取り上げる主な薬剤
  • キサラタン点眼液0.005%(ラタノプロスト)
  • アレジオンLX点眼液0.1%
  • タプロス、ジクアス、ヒアレインなど

患者さんから「この点眼薬って、1本で何日分ですか?」と聞かれ、すぐに答えられるでしょうか。

点眼薬1本あたりの使用日数は、計算方法を知ってしまえば意外と簡単に求められます。ただし、実際に必要本数を判断する際には、開封後使用期限や点眼状況、残薬の有無など、計算だけでは判断できないポイントもあります。

本記事では、症例をもとに点眼薬1本あたりの使用日数の計算方法と、服薬指導で押さえておきたいポイントを解説します。

<患者さんの質問>「点眼薬って、1本で何日分なの?」

「この目薬、1本で何日分?」に即答!点眼薬の計算式と残薬確認のコツの画像

72歳女性。
緑内障とアレルギー性結膜炎で通院中。

<処方>

  • キサラタン点眼液 0.005% 2.5mL 1回1滴 両眼 1日1回
  • アレジオンLX点眼液0.1% 5.0mL 1回1滴 両眼 1日2回

患者さんから質問。
「この2種類って両方1ヵ月でなくなるんですか?前回の分が残っているから、そちらから使っても良い?」

前回来局は30日前で、今回と同処方であった。

1mL=約20滴で算出!点眼薬の日数を求める3ステップ

点眼液1本で何日分の用量か、計算方法

画像を拡大する

点眼液1本で点眼できる日数は、次の3ステップで簡単に計算できます。

ステップ①1本に含まれる滴数を求める

点眼液1本で使用できる日数を概算する際には、一般的に「1mL=約20滴」として計算します1)2)

まずは、次の式で1本に含まれるおおよその滴数を求めましょう。
点眼液の容量(mL)×20滴=1本あたりの滴数

2.5mL入りの点眼液には約50滴、5mL入りの点眼液には約100滴が含まれる計算になります。

ステップ②1日に使用する滴数を求める

次に、点眼する眼数と1日の点眼回数から、1日に使用する滴数を求めます。

1回の点眼滴数×点眼する眼数×1日の点眼回数=1日に使用する滴数

ステップ③1本あたりの滴数を1日の使用滴数で割る

最後に、1本分に含まれる滴数を1日に使用する滴数で割ります。

1本あたりの滴数÷1日に使用する滴数=1本で使用できる日数

それでは、症例の処方で計算してみましょう。
パッと見では、5mLのアレジオンLXのほうが長持ちしそうですよね。
でも、実際に計算すると…

<キサラタン点眼液0.005% 2.5mL 1回1滴 両眼 1日1回>

  • 1本あたりの滴数:2.5mL×20滴=約50滴
  • 1日に使用する滴数:1滴×両眼(2眼)×1回=2滴
  • 1本で使用できる日数:50滴÷2滴=約25日

<アレジオンLX点眼液0.1% 5.0mL 両眼1回1滴 1日2回>

  • 1本あたりの滴数:5mL×20滴=約100滴
  • 1日に使用する滴数:1滴×両眼(2眼)×2回=4滴
  • 1本で使用できる日数:100滴÷4滴=約25日

実は今回の2種類、容量は違いますが、どちらも約25日分になります。

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杏 優花
きょう ゆたか

薬科大学大学院修士課程修了後、病院薬剤師としてさまざまな診療科を経験。緩和ケアチーム発足時、専任薬剤師として活動したことをきっかけに、緩和医療の世界へ。約11年間緩和医療に従事し「心にも身体にも優しい医療」を実践。現在は、薬局薬剤師、医療ライターとして活動しながら、一児の育児に奮闘中。長年の臨床経験で培われたリサーチ力、共感力をベースに、読者が今日(杏)も心豊か(優花)に過ごせるよう、正確かつ心に寄り添う文章の執筆をこころがけています。

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