「この目薬、1本で何日分?」に即答!点眼薬の計算式と残薬確認のコツ
- キサラタン点眼液0.005%(ラタノプロスト)
- アレジオンLX点眼液0.1%
- タプロス、ジクアス、ヒアレインなど
患者さんから「この点眼薬って、1本で何日分ですか?」と聞かれ、すぐに答えられるでしょうか。
点眼薬1本あたりの使用日数は、計算方法を知ってしまえば意外と簡単に求められます。ただし、実際に必要本数を判断する際には、開封後使用期限や点眼状況、残薬の有無など、計算だけでは判断できないポイントもあります。
本記事では、症例をもとに点眼薬1本あたりの使用日数の計算方法と、服薬指導で押さえておきたいポイントを解説します。
<患者さんの質問>「点眼薬って、1本で何日分なの?」
72歳女性。
緑内障とアレルギー性結膜炎で通院中。
<処方>
- キサラタン点眼液 0.005% 2.5mL 1回1滴 両眼 1日1回
- アレジオンLX点眼液0.1% 5.0mL 1回1滴 両眼 1日2回
患者さんから質問。
「この2種類って両方1ヵ月でなくなるんですか?前回の分が残っているから、そちらから使っても良い?」
前回来局は30日前で、今回と同処方であった。
1mL=約20滴で算出!点眼薬の日数を求める3ステップ
点眼液1本で点眼できる日数は、次の3ステップで簡単に計算できます。
ステップ①1本に含まれる滴数を求める
点眼液1本で使用できる日数を概算する際には、一般的に「1mL=約20滴」として計算します1)2)。
まずは、次の式で1本に含まれるおおよその滴数を求めましょう。
点眼液の容量(mL)×20滴=1本あたりの滴数
2.5mL入りの点眼液には約50滴、5mL入りの点眼液には約100滴が含まれる計算になります。
ステップ②1日に使用する滴数を求める
次に、点眼する眼数と1日の点眼回数から、1日に使用する滴数を求めます。
1回の点眼滴数×点眼する眼数×1日の点眼回数=1日に使用する滴数
ステップ③1本あたりの滴数を1日の使用滴数で割る
最後に、1本分に含まれる滴数を1日に使用する滴数で割ります。
1本あたりの滴数÷1日に使用する滴数=1本で使用できる日数
それでは、症例の処方で計算してみましょう。
パッと見では、5mLのアレジオンLXのほうが長持ちしそうですよね。
でも、実際に計算すると…
<キサラタン点眼液0.005% 2.5mL 1回1滴 両眼 1日1回>
- 1本あたりの滴数:2.5mL×20滴=約50滴
- 1日に使用する滴数:1滴×両眼(2眼)×1回=2滴
- 1本で使用できる日数:50滴÷2滴=約25日
<アレジオンLX点眼液0.1% 5.0mL 両眼1回1滴 1日2回>
- 1本あたりの滴数:5mL×20滴=約100滴
- 1日に使用する滴数:1滴×両眼(2眼)×2回=4滴
- 1本で使用できる日数:100滴÷4滴=約25日
実は今回の2種類、容量は違いますが、どちらも約25日分になります。