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患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2020年3月4日 村尾 孝子

患者さんと前回話したことを忘れあきれられることがある

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患者ケース35: 患者さんと前回話したことを忘れあきれられることがある

前回の服薬指導時に、患者さんが悩みを打ち明けてくれたのに、その内容を忘れてしまいます。何度も同じ質問をして、「それ、前にも答えたよ」と言われてしまうことも。また、状態が安定している者さんには、話すこともなくなり、結局いつもと同じ質問をしてしまいます。患者さんひとりひとりとのやりとりを忘れない方法があれば、教えてほしいです。

服薬指導のツボ!

患者さんとのやりとりを忘れないために、要点をメモする習慣を付けましょう。メモをとるときは、要所ごとに単語や数字を書き留めたり色分けしたりして、あとで薬歴に転記するときにすぐに思い出せるような工夫が大切です。同じ質問を繰り返さないために、投薬前には必ず薬歴を読み込み、あらかじめ質問事項をメモするのもおすすめです。

患者さんとのやりとりは必ずメモしましょう

毎日大勢の患者さんと接し、ひとりひとりから異なる話を聞いて、それぞれの患者さんに適切な服薬指導を行う…。それらをすべて忘れずに覚えていられるという薬剤師はそうはいないと思います。どんな内容も完璧に覚えているという人がいるとすれば、記憶力が特別優れているのでない限り、忘れないための工夫と努力をしているのではないでしょうか。患者さんとのやり取りを忘れないためには、とにかくメモする、これに尽きるように思います。
スマホに慣れている世代では、メモを取るというアナログな手法を苦手と感じる人も少なくないのかもしれません。しかし、メモをとるからこそ、患者さんの話の要点を後で確認することもできるのです。リマインドのため、メモを取る習慣をつけることにぜひ取り組んでほしいと思います。

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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