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患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2020年6月18日 村尾 孝子

服薬指導が苦手な薬剤師へどのように声をかけるべきか

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患者ケース38: 服薬指導が苦手な薬剤師へどのように声をかけるべきか

一度、患者さんとトラブルを起こしたことが原因で、服薬指導に苦手意識をもってしまった若手薬剤師がいます。トラウマを克服し、以前のように服薬指導をしてほしいと思っています。服薬指導に苦手意識を持つ薬剤師には、どのように接すればいいでしょうか。また、同じ職場で働く仲間としてできることはあるでしょうか?

服薬指導のツボ!

それほど経験がない薬剤師であれば、一度苦手意識を持ってしまうと、服薬指導に不安も感じて、「すべてがうまくいかない」「絶対に失敗する」などとマイナスに考えてしまいがちです。このような過度の思い込みが見られる場合は、今できることに目を向けて先輩たちがポジティブにフィードバックしましょう。また、若手の気持ちに寄り添い、自分の失敗談やトラブル対応の経験談を伝えてみるのもいいと思います。先輩の考えや感じたこと、苦しい時を乗り越えた話を聞けば、「辛いのは自分だけじゃない」「先輩もつらい思いを乗り越えてきたんだ」と気づくきっかけになります。

過度の思い込みをあらため、できることに目を向ける

患者さんとのやりとりを機に服薬指導に苦手意識を持ってしまった、という話はよく耳にします。薬剤師としての職能を存分に活かすためにも、早く克服してほしいですね。
苦手意識を持ってしまった薬剤師は、服薬指導に対する自信を失い、不安を感じていると思います。特に落ち込んでいるときは、どんな事柄もマイナスに考えてしまいがち。例えば、うまくいかない経験や辛い思いを1回しただけなのに「すべての患者さんに対する服薬指導がうまくいかない」と思ったり、「次も絶対に失敗する」「いつも何をやってもダメなんだ…」などと必要以上に卑下したりする姿も見られるでしょう。これは、過度の思い込み、思考の一般化といわれるものです。

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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