患者タイプ別 服薬指導のツボ(薬剤師向け)

更新日: 2020年11月25日 村尾 孝子

処方されている薬が多いと文句をいう患者さん

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患者ケース44:処方されている薬が多いと文句をいう患者さん

70代後半の女性患者さん。複数の症状のため、処方薬の数が多いと文句をいってきます。
たしかにたくさんの薬を決められた通りに飲むのは大変だけど、処方の理由もあります…。どうやったら患者さんに処方薬の意味を理解して、前向きに服薬してもらえるでしょうか。患者さんとの会話のコツや説明の方法を教えてください。

服薬指導のツボ

多剤併用では、薬剤師が考える相互作用や副作用等のほかに、患者さんが感じている別の問題があるかもしれません。薬の数が多いと文句をいう裏側にどんな気持ちが隠れているのか、何か困っていることはないかなど、患者さんの本音をしっかり引き出すことから始めましょう。疾患に関する情報や、薬の作用・効果などをわかりやすく説明して、服用の必要性を理解してもらう努力も欠かせません。心から患者さんのことを思って真剣に話を聞き、単なる指導で終わらない何かが患者さんに伝わったとき、患者さんも服薬に前向きになれると思います。

言葉の裏側にある患者さんの気持ちにしっかり寄り添う

いくつもの疾患を抱えて多くの薬が処方されている患者さんは少なくありません。ポリファーマシーの問題も踏まえて、一方的に服用を促すだけでなく、医師にいいたいことがあってもうまくいえない患者さんの気持ちに寄り添う姿勢を忘れずに対応してほしいと思います。
多剤併用では、薬剤師は相互作用や副作用等に注意を向けがちですが、薬の数が多いと文句をいう患者さんには、それなりに何か理由がありそうです。文句をいう裏側にはどんな気持ちが隠れているのか、何か困っていることがあるのかなど、まずは患者さんの本音をしっかり引き出しましょう。
たとえば、服用時に水をたくさん飲むため夜間何度もトイレに起きて困っている。大きな錠剤が複数あって飲み込むのがつらい…。ほかにも、いいだしにくい体調不良や副作用があるのかもしれません。単に薬剤師にかまってほしくて、訳もなく愚痴をいっているだけという可能性もあります。

医師と患者さんを橋わたしするのも薬剤師の仕事です

本音を聞き出せたら、患者さんの気持ちにしっかり共感を示してから解決策を探ります。薬物治療をスムーズに進めるために、医師と患者さん双方の橋わたしをするのも薬剤師の大切な仕事です。剤形変更等で服薬できる見込みがある場合や、

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村尾 孝子
むらお たかこ

薬剤師、医療接遇コミュニケーション コンサルタント、健康講演・企業研修セミナー講師、株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。明治薬科大学薬学部薬剤学科卒業、埼玉大学大学院経済学部経営管理者養成コース修了、病院・薬局・教育研修会社勤務を経て現職。

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